祝！GOZZILA松井選手！！苦節７年、悲願のワールドチャンピオン＆シリーズMVP！！！『こだわりを捨てて勝ち取った栄光』

　ヤンキースが９年ぶりに世界一に輝きました！
　松井秀喜選手が、２度のWBCを辞退してまで悲願としていたワールドチャンピオンを勝ち取ったばかりでなく、今シリーズ３本塁打８打点の大活躍で、日本人プレーヤー初のシリーズMVPにも輝きました！！
　松井選手が海を渡ったのは２００３年ですが、巨人不動の４番バッターの地位を捨て、夢に描いてきたメジャー挑戦、それも最も伝統があるヤンキースのユニフォームに袖を通して丸７年が経ちました。この７年間は松井選手にとって、決して順風満帆の期間ではありませんでした。
　GOZZILAのニックネームにふさわしい豪快なホームランバッターというイメージほどのホームラン数は量産できず、辛辣なマスコミやファンから期待はずれと評されました。
　２００６年にはセンターフライの捕球時に左手首を骨折して、巨人時代から続いていた連続試合出場は１７６８で途切れ、女優の酒井美紀さんや戸田菜穂さんと浮名を流すも結婚まで至らず、２００８年には古傷の左膝痛悪化に悩まされ、出場選手登録を抹消されて、輝ける野球人生の中では骨折した２００６年に並ぶ最低の成績を記録、オフには球団の意向に押し切られた形で、不承不承、左膝の手術に踏み切らざるを得ませんでした。
　２００９年は、左膝痛の影響で守備にはつけず、DHまたは代打での起用が続きました。この７年間、メジャーでもWBCでも華々しい活躍を続けるイチロー選手と絶えず比較され続ける中、“鉄人”“ホームランキング”という日本における看板を降ろさざるを得ない、苦節の期間だったのではなかったでしょうか。

松井選手は昭和４９年６月１２日生まれで、

生年　甲寅戊　比肩　偏財　建禄
生月　庚午己　偏官　正財　死
生日　甲申戊　　　　　偏財　絶　　　　　　空亡　午未

という命式です。（蔵干は算命学の二十八元による。）
　特徴としては財星が多い命式で、信頼信用を重んじ、人も財も集まります。
　また、生年支と生月支が寅-午の半会、生年干支と生日干支は甲寅-甲申の納音となっており、雄大な大志を抱いて絶えず前進しようとする性情を持つ反面、非常に用心深く、頑固なまでに手堅い行動を取るという、前者とは相容れない様な性情も併せ持っているため、とても波乱含みなのです。
　最も伝統のあるヤンキース入りにこだわり、世論からいかに反発を買おうとも二度にわたりWBCを辞退してまで、ワールドシリーズでのチャンピオンを野球人生の最大目標に置いてきたところに、その２つの性情を垣間見ることができます。
　一般的には、宿命に半会と冲を併せ持つ場合、行動に一貫性を欠いて、試練多き人生になりやすいのが特徴ですが、物事に対するこだわりを捨てることができれば、試練の後に大いなる恵みを得ることのできる命式でもあります。
　松井選手の場合、メジャーに行ってからホームランキングという看板を捨てて打点を稼ぐ中距離打者に意識をチェンジし、２００６年の大怪我をきっかけとして鉄人の看板も降ろし、身体にメスを入れることを嫌っていた松井選手が、昨オフに左膝の手術に踏み切り、さらにはDHと代打という打者専門という立場をも甘受しました。人一倍、走攻守三拍子揃うことにこだわってきた松井選手にとっては、耐え難い屈辱だったに違いありません。
　天はこれでもかこれでもかと試練を与え、その都度松井選手は試練を甘受して己のこだわりを捨てきました。
しかしそれだけではありません。一昨年からトレードの噂が絶えず、ヤンキースは来期以降松井選手と契約はしないだろうという世論が強まっていたこともあり、強かったヤンキースへのこだわりもだいぶ薄れてきていたのではないでしょうか。
　こうして一皮も二皮も剥けたニューGOZZILAとなって、今回の栄光に結びついたのではないでしょうか。
　大運を見ると、
19歳～29歳　壬申　偏印　絶
29歳～39歳　癸酉　印綬　胎
となっており、29歳の転換期にメジャー移籍していることがわかります。
　また、日干「甲」-月支「午」生まれにとっての調候用神である水性の干「壬と癸」（算命学では守護星）が、スポーツ選手の全盛期である二十代、三十代に廻っております。
　こうした強運もあって、こだわりを拭い去ってきたニューGOZZIRA松井選手は、きっとあと４年、現役選手として活躍を続けるにちがいありません。