風水の基礎知識

玄空飛星派風水とは

玄空飛星派風水とは?

中国伝統風水と一言で言っても、実際は多くの流派に分かれてしまっていますが、中国で起こった毛沢東による文化革命以降、世界各地に
研鑽と実践の場を求めて散っていった風水師の多くが、陽宅風水鑑定のベースとしている風水理論と技法は、一般的に『』と呼ばれている風水です。
日本においても、21世紀に入ってから、リリアン・トゥー師やジョセフ・ユー師、最近ではレイモンド・ロー師等の著書が出版され始め、その名が広められました。
先の三氏は英語圏で活躍されていることもあり、フライングスター風水という名称でご存知の方も多いのではないでしょうか。
玄空飛星派というのは、『三元九運』で述べた『』と、九星を坐盤と向盤に分けて飛泊させ、2つの盤を合わせた飛星(宅運)盤を基に、家宅の旺衰吉凶を判断する風水技法です。

右図は飛星盤の一例で、『第8運、子山午向』の飛星盤です。
拙者はこの盤を『玄空宅運盤』と呼んでおり、以降はこの名称で記させていただきます。
玄空宅運盤に関しては、風水鑑定の手引書にて詳述させていただいておりますので、ご安心ください。

この宅運盤ですが、各九運毎に24方位別に作盤できるため、全部で216通りの盤ができます。
しかし同じ飛星盤を基にしていると言っても、風水師によって、その解釈の仕方や化解法、化煞(かさつ)法(※1)が異なるのです。
さらに言えば、作盤の大元となる九運の決定法、坐向の定め方、坐向の測定法までが風水師により異なるのです。

読者の中には、風水に関心を持たれて多くの本を読んだり、風水セミナーに参加されたりして、深く考究されている方も多いと思いますが、風水と言っても多くの流派があり、また同じ玄空飛星派と言っても、盤の解釈はもとより、羅盤による坐向の測定法などの根本的な方法までが様々なため、頭が混乱してしまう方がほとんどではないでしょうか。
かく言う拙者も、故遠藤尚里先生より三元派と三合派の風水を伝授いただいた後、多くの原書を読んだり、著名な風水師が主催するセミナーで学んだり、直接に手解きを受けてきましたが、多くの実践を通じて、玄空飛星派の風水に確信を深める一方、学べば学ぶほど、一方では疑問や悩みの度合いが増してきたのも事実です。
そうした中、縁あって『談氏三元玄空地理』と出会うことができたのです。

※1 化解と化煞(かさつ) ;風水用語であるが、通常同じような意味で使用され、凶作用をもたらすものがあれば、その作用を和らげたり、避けるために対策を施すのこと。
   当方では、
   化解・・・吉作用をもたらすものは、さらに増幅増大できるように、対策を施すこと。
   化煞(かさつ)・・・凶作用をもたらすものがあれば、その作用を和らげたり、避けるために、対策を施すこと。
   と分けて使用しており、当方の鑑定書や鑑定要綱にも、その旨適用している。

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