風水鑑定実例 風水学 風水基本設計

三元玄空風水による風水鑑定実例『2011年N邸新築基本設計』第三回;風水レイアウトのキーワード「陽宅三要『門房灶』」

 

三元玄空風水による風水鑑定実例『2011年N邸新築基本設計』第三回;風水レイアウトのキーワード「陽宅三要『門房灶』」

 第二回では、新築における土地選びについて、N邸を例に投稿しました。吉地が決まったら、いよいよ基本設計に入ります。
ウメサンが塾頭として、風水師の養成を行っている立命塾も、早いもので14年目に入りましたが、100名以上の卒業生を輩出させていただきました。その中には一級建築士や工務店経営者もおり、設計士や施工業者が未定の場合は、ご紹介をさせていただいておりますが、大方はすでに施工業者が決定しているケースが多く、N様も父上のお知り合いの工務店に決定していました。
ウメサンの場合は、最初から設計に携わることはほとんどありません。理由は、なるべく施主様の希望を優先したいからで、先ずは施主様のご希望を反映したラフ図面を設計士と作成していただくこととしております。
そのラフ図面を元に、施主様、設計士の先生、そしてウメサンとの三者会談の場を設け、風水師の観点からアドバイスをさせていただくこととしております。(設計士の他、施工会社の担当者が加わったり、設計士は不在で施工会社の担当者だけの場合もあります。)大方は、新築予定地にて待ち合わせ、施主様の現住居または施工会社が近い場合はどちらかで、どちらも遠方なら近くの喫茶店やファミレスで行います。時間的には2時間から3時間程度です。
今回のN邸の場合、土地四辺のうち、道路に面しているのは南の一辺だけでしたが、現地における南方の道路境界線上での羅盤測定では、どこで測定しても境界線は24方位で乙-辛の15度内に入っていました。よってこの土地に建物を建てた場合の向きは24方位で丁向きとなり、坐向は癸山丁向となります。
風水学では始源(しげん)と言って、行事を開始するときを重要視します。新築に関わる行事としては、、上棟式そして入居がありますが、どれも開始のときを重要視し、吉日時であるべきとします。どの行事も重要ではありますが、家宅内の氣の分布図である玄空宅運盤(飛星チャート)は、天地人の三才の氣が揃う入居時が始源となり、三元九運と坐向により定められます。
2011年入居となりますので、三元九運は下元第8運(2004年~2023年)です。坐向は癸坐丁向ゆえ、玄空宅運盤は下記のようになります。

第8運 癸坐丁向

この9つに分けられた宅運盤を基に、基本設計のレイアウトをしていくのですが、挨星(あいせい)盤とも呼ばれます。挨とは散りばめられるという意味ですが、九星を表す数字が各宮(ぐう、方位のこと)に三段になって散りばめられており、各段の意味を簡潔にまとめてみました。

第8運癸坐丁向宅運盤の簡易説明文

最も風水上大事なことは、陽宅三要が吉となることです。陽宅三要とは、門と房と灶(そう)の三つです。そして九星には吉凶があります。吉凶は三元九運により変化しますが、下元第8運における吉凶は下記のとおりです。

三元九星法簡易説明文

この中で最も重要なのが門です。
門とは、今日の住居では玄関を指します。玄関に進入する外氣(具体的には向星)が旺氣であることが大事です。
次に大事なのが房(ぼう)です。房とは部屋のことですが、特に重要な部屋は、時間的にも長く滞在し、心身の疲れを取り英氣を養う睡眠の場、寝室(子供部屋も含む)です。もちろん家族が集うリビングや食事をするダイニング、長い時間滞在する部屋(書斎や仕事部屋)も考慮しますが、先ずは寝室が安眠の場となるようにレイアウトします。
そして、灶(そう)もおろそかにできません。灶とは、その字体からも連想できるように昔は、調理のために直火により煮炊きする竈(かまど)を指しましたが、現代ではコンロに当たります。(灶とは昔の竈、今日のコンロですが、火を扱う場はキッチンコンロだけではなく、暖炉や湯沸し器などもあるので、上記紫色のまとめ文では灶ではなく炉としています。)
私たちのエネルギー源となる飲食物を調理する場ゆえに重要であることもそうですが、風水学的には、火を使う場であることを重要視します。洋の東西を問わず、昔から火は神聖視されてきましたが、古典風水学でも重要視してきました。取り分けコンロは、飲食物を調理するゆえ、住民の健康に大きな影響を与えるのはもちろん、家族間の和合、そして経済力(、金銭運)にも影響をもたらします。
現代では直火で熱するガスコンロだけではなく、電磁力で熱するIHコンロも人気ですが、火を生じないIHコンロなら大丈夫かというとそうではありません。現代風水学的に言えば、火を始め、電磁力やマイクロ波などにより、熱して化学変化を起こす場は、住民の健康はじめ家族関係や経済力に影響を及ぼすのです。
もちろんコンロは最も重要ですが、高熱を発する温水器や暖炉、ストーブも大事ということです。取り分け固定されるコンロ、、湯沸し器、温水器などをどこに設置するかということは、風水師なら当然考慮しなければなりません。

陽宅三要を吉とするにはどうするのかは、第四回以降でN邸を実例にして、具体的に説明致します。

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