風水鑑定実例 風水学 風水鑑定 風水基本設計

三元玄空風水による風水鑑定実例『2011年N邸新築基本設計』第二回;新築予定地決定

三元玄空風水による風水鑑定実例『2011年N邸新築基本設計』第二回;新築予定地決定

 江戸川区に居住のN様から、いよいよ新居がほしいということで、立命塾講座受講中の期間にご相談を受け、先ずは土地探しから行いました。施主の事情で実家に近いことが条件で、限られた地域ではありましたが、かなりの件数の物件をあたりながら、最終的に今回の土地にめぐり合ったのです。わずか10坪ほどではありますが、ほぼ正方形で形状が良く、南向きで日当たりの良い立地です。

整地前(駐車場だった)
P1020046

土地選びの風水観点は、
①巒頭(らんとう)
②土地の歴史
③周辺地域における今後数十年の開発計画の有無とその内容
④旺氣が進入する建物坐向となるか
でしたが、ひとつひとつ見ていきましょう。

先ず①巒頭としては、平地龍の龍脈上からはややはずれていますが、形煞による煞氣はひとつもなく、北と東と西は二階ないし三階建ての低層階建物が各々玄武、青龍、白虎の神獣に相当し、南側は広い一方通行の道路で開けています。着工前の時点ではまだ拡張工事中でしたが、もともとは狭い6m道路の両サイドに歩道を設ける拡張計画に伴い、道路両サイドの住居が立ち退き、工事が完了した2012年には、歩道を入れると15m幅くらいの広い道路となっています。この道路は制限時速30kmの一方通行で交通量も少なく、明堂の役割を果たし、神獣の朱雀に相当します。10坪ほどの狭小の土地ですが、東西南北を四神獣がつつましやかに守護する土地です。
ただひとつだけ気になるのは、玄関が前面にある建物の玄関と対峙する場合、対立的な氣を生じる門冲煞という形煞ですが、下画像のように南側正面は、一階がガレージとなっているビルトインの建物で、玄関と対峙していることです。しかし道路を隔てて15m以上も離れており、対立の氣は散じるため、ほとんどこの煞気の影響はないと判断しました。(車は施主の自家用車で、歩道拡張工事現場に風水鑑定時だけ臨時で停車している。)

N邸予定地の南側正面

平地龍の龍脈からはずれている風水対策として、氣場改良工事を行い、大地の生氣を呼び込むこととしました。
次に②土地の歴史についてです。東京都江戸川区は、東京湾満潮時の海抜より低いゼロメートル地帯が多く、残念ながら今回のN邸予定地も属します。よって、江戸川区ほぼ全域が、大規模水害時に浸水する恐れがあり、また大地震時には液状化する可能性があります。
今回N様が購入された土地は、2011年の東日本大震災時には液状化しませんでしたが、念のため杭を十数本打ち込むことになりました。
上画像でわかるとおり、住宅街に設けられた駐車場として十数年使用された土地でした。この土地を含め、十数年前までは広い敷地の居宅が建っていたようでしたが、居宅は解体され、土地を分筆して売地としたうちのひとつのようです。N様の実家が近くにありますが、父上の話では、昔の事だから覚えていないが、文筆前も、何か事故や事件や破産などがあって売りに出された物件ではないということでした。新築直前は十数年間、駐車場として使用されていた土地ゆえ、先ずは一安心なのですが、負の残留波動がないとは限らないので、土地浄化のため、氣場改良工事も行うこととしました。

次に③周辺地域における今後数十年の開発計画の有無とその内容
についてです。現状環境が風水的に良いとしても、開発により環境が変化し、煞氣を生じることもあります。
既述しましたように、N邸の前面道路は歩道を設ける拡張工事が行われている真っ最中でした。開発により、むしろ玄関前が広々とし、さらに電柱も取り除かれて、地中に電線が埋設されるとのことで、玄関前に頂心煞を生む電信柱が立つこともなく、景観も良くなります。
将来歩道に街路灯や、下水道のマンホールが設置されるとのことでしたが、玄関前には設置しないよう、区の担当職員にN様が強く要望されました。街路灯も玄関前にあれば頂心煞※1になりますし、上下水道のマンホールは牽牛煞※2となるため、避けねばなりません。N様の強い要望もあり、N邸前には設けられておりません。

最後に④旺氣が進入する建物坐向となるか
についてです。
上述しましたように、N邸予定地は、東西に走る道路に面した南向きの居宅となりますが、二十四方位では丁向きか午向きか丙向きのどれかになります。
20年周期の三元九運を重視する玄空飛星派風水では、時の九運の令星が向星として玄関に進入することを上吉とします。2011年当時は、第8運(2004年~2023年)で令星は8(八白)ですが、同じ南向きでも、午向きか丁向きであればこの条件を満たし、最も旺盛な氣が玄関に進入するのです。
通常は前面道路と平行に建物を建てますが、旺盛な氣が玄関に入るように、道路に対し敢えて建物向きを振る場合もありますが、今回の敷地は10坪と狭く、それはできません。建物自体を振らず、玄関向きだけ振っても良いのですが、幸い今回の場合、道路に平行に建築すれば旺氣である八白が進入する丁向きとなります。
土地が決まった後、実践的風水学を受講されたNさんを中心に、設計士さんと基本設計をしました。ウメサンも相談役として少しアドバイスさせていただきました。
風水学上のさまざまな注文を快く受け入れてくれた施工会社に感謝してやみません。もちろん施工上、どうしても難しい内容もあり、そこはお互い妥協しながらも、85点はつけられる風水設計にはなったかと思います。
詳細は、
三元玄空風水による風水鑑定実例『2011年N邸新築基本設計』第三回;風水による間取り
にて詳述します。

※1頂心煞(ちょうしんさつ)
「玄関前や窓の前に、視界を二分するように、大木や電信柱がある」場合だが、「頂心煞」という殺気を生む「場」である。この煞の影響は、心臓病など健康を害したり、夫婦仲をはじめとして、家族関係を損ないやすい。
この化煞法としての最善策は、大木等を移動することだが、木は移動したり、切ったりすることはできても、公共物である電信柱は困難なことが多く、そうした場合は、玄関外の扉の上や窓の上などに、「凸面八卦鏡」を掛けることにより、玄関前や窓の前に、大木や電信柱などの尖塔がある「場」が生む煞気を、ある程度和らげることができる。
この他の化煞法としては、低木を何本か、庭の電信柱前に植樹したり、植物の鉢植えを置いたりすることにより、「場」が変化して、かなり尖塔の煞は和らぐが、できれば、凸面八卦鏡と合わせて行うとよいだろう。
※2牽牛煞(けんぎゅうさつ)
典型的な牽牛煞は、玄関前が下り階段やスロープになっている場合で、財の氣を迎えても迎えても、どんどんと引き流されてしまい、家庭内の雰囲気が殺伐としたり、店舗や事務所の場合は、がんばってもがんばっても財が流れやすかったり、閑古鳥が鳴いたりしやすい。
この化煞法は、氣を呼び込むために、玄関の上に「凹面八卦鏡」を掛けたり、玄関ホールに「紫水晶のドーム」を置いたりする。
玄関前が、往来の激しいまっすぐな道路や線路、まっすぐ流れる河川の場合も、同様に氣が引き流されてしまうので、同様の化煞法が効果的である。

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