雑記(風水) 占術

~立春を起点とする理由の運勢学的考察~

2/4、立春を迎えました。新しい一年が今日から出発します。
こう言いますと、何を愚かなことを言っているんだと叱責を買いそうですが、もう少し正確に言いますと、「2/4、立春を迎えました。“運氣的に、” 新しい一年が今日から出発します。」となります。
私たちがふだん生活上用いているのは太陽暦で、地球の公転運動すなわち1太陽年を基本単位にした暦です。その発祥はエジプト暦に遡り、ユリウス暦、グレゴリオ暦と改良され、現在世界各国で使用されるようになりました。1年を365日とし、西暦年数が4で割り切れる年を閏年(うるうどし)としますが、100の倍数になる年は400の倍数でない限り平年とされています。我が日本でも、明治6年(1873年)から太陰太陽暦に替わって採用され、新暦とも呼ばれています。
なお余談にはなりますが、日本が1873年(明治6年)に太陽暦に移行した理由は、時の明治政府が、閏年に13回も給料を払うのは当時の財政上の負担が大きかったからであると言われています。(実際にこの施行時、12月を数日に抑えられたので実質的に2か月分の給料を削減できたようです)。

太陰太陽暦とは?
それでは明治6年(1873年)まで採用されていた太陰太陽暦とは、どんな暦だったのでしょうか?
太陰太陽暦(たいいんたいようれき)とは、太陰暦を基にしながらも、さらに閏月を挿入して実際の季節とのずれを補正した暦です。約29日間の朔望月(月の満ち欠けの周期)を1ヶ月とする純粋な太陰暦では、1回帰年の近似値である12ヶ月を1年とした場合、1年が354日となり太陽暦の1年に比べて11日ほど短くなります。このずれが3年で約1か月となるため、約3年に1回、余分な1か月の閏月を挿入してずれを解消しました。閏月を19年(メトン周期)に7回挿入すると誤差なく暦を運用できることが古くから知られ、世界各地で行われてきました。
とりわけ中国では、暦と季節とのずれを検出するために二十四節気が考案されましたが、この二十四節気は、太陽暦が採用されるようになって以降も、風水学はじめ四柱推命学、九星気学などの東洋占術で用いられ続けている偉大な発明です。

二十四節気とは?
二十四節気は、1つおきに正節(節気)と中気に分けられ、正節から次の正節までの間は節月と呼ばれています。節月は約30日であり、1朔望月よりも長くなっています。よって暦と季節とのずれが蓄積されてゆくと、中気を含まない月が生じることになり、この中気を含まない月を閏月としていました。また、月名もその月に含まれる中気によって決め、例えば雨水を含む月を「一月(正月)」としていました。
なお今日の太陽暦における一月間には、正節と中気が一つずつ含まれており、中気のない月はありませんが、年により節気日が異なるものが生じます。
太陽暦に合わせた二十四節気を列挙すると、次のようになります。( )内は2009年の節気日です。
2月 立春(2/4) 雨水(2/18)
3月 啓蟄(3/5) 春分(3/20)
4月 清明(4/5) 穀雨(4/20)
5月 立夏(5/5) 小満(5/21)
6月 芒種(6/5) 夏至(6/21)
7月 小暑(7/7) 大暑(7/23)
8月 立秋(8/7) 処暑(8/23)
9月 白露(9/7) 秋分(9/23)
10月 寒露(10/8) 霜降(10/23)
11月 立冬(11/7) 小雪(11/22)
12月 大雪(12/7) 冬至(12/20)
1月 小寒(1/5) 大寒(1/20)
上記でわかるように、二十四節気は立春から始めています。

なぜ新しい運気は立春から始まるのか?
立春とは、文字通り暦の上での春が始まる日です。志賀勝氏著『月の誘惑』によれば、司馬遷さえ「史記」にて、「この時期は氷が溶け、虫が穴ごもりから出るし、百草が芽生え、郭公が鳴き出す。」と記し、立春が森羅万象の変化の始まりにふさわしいとして、立春正月説を支持していたようです。
しかし二月四日前後といえば、日本においてはまだまだ厳寒の季節で、司馬遷の記した生命活動を本土では見受けられません。司馬遷は、前漢の時代に活躍した偉大な歴史家ですが、前漢の首都長安が鹿児島に匹敵する緯度にあり、少なくとも当時、司馬遷のいう生命活動が観察されていたとしても、それは限定された時代や地域に限られたことで、東アジア全域には適用できず、それだけでは説得力がありません。
そこで別の視点から二十四節気を見てみましょう。風水学においては、十五度ずつに等分した二十四方位をメインとして使用しますが、この二十四方位と二十四節気を照合してみると、立春は二十四方位の艮にあたるということです。(下図参照)
二十四方位と二十四節気の対応図
風水学上では、艮坤の中央を結んだ線(四隅線)上(45度~225度を結ぶ線上)は、先天八卦の陰陽を分ける境界線上とし、開盤後は先ず、羅盤の経緯線上に、艮坤の中央を結んだ線(四隅線)が重なるように回転盤を回し、黙祷してから測定に入ります。
二十四方位の艮から陽の氣が陰の氣に勝り、だんだんと陽の氣が地上に及んでいき、巽~午にかけて陽の氣が極陽に達し、また徐々に陽の氣は衰退し、今度は坤から陰の氣が陽の氣より勝って地上に及び、乾~子にかけて極陰となり、その後徐々に衰退して艮に至ると考えられています。
これを二十四節気に当てはめれば、立春から陽の氣が陰の氣に勝り、だんだんと陽の氣が地上に及んでいき、立夏~夏至にかけて陽の氣が極陽に達し、また徐々に陽の氣は衰退し、今度は立秋から陰の氣が陽の氣より勝って地上に及び、立冬~冬至にかけて極陰となり、その後徐々に衰退して立春前の節分に至ると考えられるわけです。立春を年の初めとする根拠は、陰陽思想にあると言え、陰陽思想を根本理法とする東洋占術においては、立春を起点とすることは自明の理と言えるのです。

そういうわけで、立春の本日2/4が、新しい2009年の運氣の始まりなのです!!
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世の中不況の真っ只中ではありますが、読者の皆様にとって、2009年が良い一年となりますように!!

2009年2月4日立春(この記事は、2/4発信済みの気場風水館のメルマガと同じです。)
化煞風水師 楳山天心

追伸)
立春には必ず年筮を立てるウメサンです。立春の年筮は、周易にて立てることとしており、今年は『澤火革』の卦をいただきました。この易卦の象意は、「古いことを改めて新しくするのに吉の運勢。古い事に未練があって、グズグズしていると却って凶である。心も行いも新しく正しく出直して時勢に応ずべき時である。初めはゴタゴタして苦労も多いが、後には必ず幸せになるから、熱心と勇気を以って断行すべきである。
ちょうど日本が軍国主義を捨てて平和日本と改まるように、時に応じて大改革をなすべき時である。その代わり、いかに何時改めたらよいかを充分考えて時機、方針が決まったらためらわずに誤ることなく実行せねばならぬ。」(ウメサンの師 故遠藤尚里著『易学秘論』より抜粋)です。
変爻のない本卦onlyゆえ、この易卦を強く意識すべきですが、ウメサンは現在空亡期(天冲殺期)ゆえ、外的具体的にではなく、内的精神的刷新をいつも心に抱きつつがんばっていきたいと思っています。
皆様は立てられましたか?まだ立春過ぎたばかりです。ご自分で立てられる方でまだの方は、立ててみてください。
もし立てられない方は、当方へご依頼いただければ立てさせていただきます。
年筮鑑定料は五千円となります。
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天啓を得て、それに則り一年を過ごすと言うことは、強運を掴むメンタル的コツです。

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