四柱推命学・算命学 占術

ジャニー喜多川氏の性加害問題を風水学と命理学にて考察Ⅲ

ジャニー喜多川氏の性加害問題を風水学と命理学にて考察Ⅲ

 二十四節気の小雪を過ぎ、拙宅のある桶川は朝晩、かなり冷え込んできました。四柱推命で金と水が大過しているウメサンは冷え性でして、湯たんぽを押し入れから探し出し、お湯を入れた湯たんぽを布団の中に入れて足元を温めて寝始めました。今年も残り40日を切りましたね。気忙しい年の瀬にさしかかってきましたが、まだまだコロナもしつこく生き延びていますし、インフルエンザも流行の兆しですので、手洗い、うがい、マスク着用などの防備をなして、過ごしていこうと思います。
さて前回のブログにて、ジャニー喜多川氏とジャニーズ事務所の命式原局の両方に、結果的に性加害事件という事象となって具現化してしまった相剋関係があることを指摘させていただきました。
今回は、どうして喜多川氏の死後4年も経ってから、長きに渡って行われていたとされる性加害事件が明るみに出たのかを検証したいと思います。
四柱推命においては、命式原局を体(主体)、大運(十年運)と歳運(一年運)を用(作用、客体)とし、原局と大運、歳運との関係から、どのような事象が起こるかを推察します。
下記は喜多川氏と大運との関係から、喜多川氏のプロデューサーとしての最盛期を表しています。

ジャニー喜多川氏 最盛期分析表

10/27投稿の考察Ⅰにて記述したとおり、ジャニーズ事務所の最盛期はSMAPの活躍が著しかった1990年代後半から2000年代にかけてとされますが、ジャニー喜多川氏の大運を見ると、1996年からの20年間、大運天中殺期間に入ってます。大運天中殺に入る前の期間、苦労しながらも努力した人は、大運天中殺に入ってからどんどん運勢が良くなるとされます。1990年初頭は男性アイドル人気が低下し、爆発的人気を誇っていた光GENJIの人気も急激に失速して勢いに陰りが見えてくる中、単なるアイドルではなく、SMAPやTOKIO、V6、KinKiKids、嵐など俳優や司会もできるマルチタレントとしての育成に注力したのが功を奏し、大運天中殺期間に入ってから、所属タレント達がマスメディアを席巻する全盛期を迎えました。本人も2002年に菊田一夫演劇特別賞を授与(今年取り消し)されています。
この期間は大運支が調候用神の卯寅で東方木運に入っただけでなく、1996年から2006年までの10年間は、生日支-大運支-生年支が、異次元融合となる亥-卯-未の三合木局を形成しており、強運期でもあったのでなおさらです。
ジャニーズ事務所も見てみましょう。

ジャニーズ事務所最盛期分析表

事務所と喜多川氏の大運を比較すると、驚くことに十年毎の区切りが同じで、法人(事務所)と個人(喜多川氏)は運命共同体なのです。
事務所の元命である傷官は、財星を生む根にあたり、財星があると傷官の持っている技芸を発揮して、生財(財を生むこと)となります。1996年から20年間、偏財と正財と財星が続き、この期間が事務所の最盛期と分析できますが、見事に喜多川氏個人の最盛期と一致しています。そればかりでなく、10/27投稿記事の考察1(風水編)で論じましたが、第7運中の1998年に建設した自社ビルは旺山旺向の吉格であることともリンクしているのです! 二重に三重に旺盛なる気運が重なった超最盛期だったと言えるでしょう。

それではいよいよ、どうして喜多川氏の死後4年も経ってから、長きに渡って行われていたとされる性加害事件が明るみに出たのかの検証に入りましょう。
先ずは喜多川氏の命式から検証します。

ジャニー喜多川氏2023年凶関係表

84歳からの十年間を見ると、大運支と生年支、生月支とが丑-未-戌の三刑を形成しています。三刑は恩なき刑とも言われ、それまで恩に仇を返したり返される憂いがあります。
また大運干支の己丑とも土行で、命式原局と合わせ土気が強烈に強くなり、月令を得ていて(※)元々身旺の生日干「辛」をさらに相生して強めています。金が強すぎると不及(ふきゅう、無かったり弱いこと)の木を剋し、脳神経系の疾患になりやすいとされますが、くも膜下出血が死因となって87歳となる2019年に亡くなっています。
そして、今年2023年の干支は癸卯で、生日支-歳運支-生年支が亥-卯-未の三合を形成しています。三合は異次元融合の象意を持ち、吉に出れば想定外に次元が上昇しますが、凶と出ると逆に想定外に次元が下降します。恩なき刑の十年運にあり、また2023年はセックスの星とされる咸池がダブルに付くため、性加害が明るみとなり、凶の異次元融合となってしまったのです。
次にジャニーズ事務所を検証してみましょう。

ジャニーズ事務所2023年凶関係表

現在の大運(2016年~2026年)を見ると、生月干支と大運干支が、心と体の不一致(思った通りに物事が進まない)を意味する「」、生日干支と大運干支が「」(文字通り天も地もぶつかる)が重なっていますが、2016年のSMAP解散はじめ、多くのメンバー脱退など、栄華を誇った事務所に大きな陰りが見えてきました。
そして今年2023年は、生日支と歳運支が子-卯の「礼なき刑」を形成しています。この刑は、凶害が強く、横暴で肉親を剋すとされますが、まさに子供のように育てた元タレントから訴えられるという、悲しい結果となってしまいました。
大運と歳運が相俟って凶意が増し、集団訴訟により性加害問題が明るみに出て、岡田准一はじめ多くの人気タレントが退所し、社名も変更せざるを得なくなってしまいました。

生前は稀代の名音楽プロデューサーとして崇められた喜多川氏が、死後4年も経ってから性加害問題が明るみとなり、子供のように育てたタレントから鬼畜の所業として訴えられ、かつて授与した賞は取り消され、地位名誉を失うだけでなく、名称まで消されるという、まさに天国から地獄の顛末となりましたが、個人だけでなく法人両者の宿命+風水的要因が重なっての結果であったのです。
人生に偶然はなく、必ず先天的要因の宿命と、後天的要因の風水環境が絡んでいることを、考察しながら改めて実感させられたウメサンでした。
社名も社長も変わった旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)ですが、まだまだ多くの人気タレントを抱えており、まさに一新して再生されることを祈ります。

追伸
ウメサンの私塾「立命塾」では、プロの鑑定士養成講座として、風水学、四柱推命学、易学の講座を行っていますが、2024年3月16日より、第17期実践的易学講座が開講します。風水を極めていくと易に至る!と言われますが、その通りです。ご関心ある方はご照覧いただき、入塾をお待ちしております。

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