ご先祖が安寧できるお墓と仏壇の風水Ⅰ
十年に一度という猛暑が続いております。先月の日本全国平均気温は、平年より2,4度も高かったという異常高温だったそうで、もはや災害それも地球温暖化を進めてしまった人災です。
アメリカファースト、日本人ファーストとポピュリズムが高まると、益々温暖化が急速に進み、数十年後には子孫に我々世代は恨まれてしまうでしょう。
早く米中の大国はじめ、世界各国が結束して、地球温暖化防止に向けてアクションするようになることを祈るしかありません。
そんな災害級の猛暑の中ですが、拙宅の畑の百日紅は今年も満開となり、薄紅色に染まりました。
我々人間は猛暑で外出も避けるほどですが、植物や昆虫たちは変わらず頑張っていて、頭が下がるウメサンです。
さて前置きが長くなりましたが、7月26日に恒例の夏のセミナー「2025年後半強運をつかむ風水」を浅草にて催行させていただきました。今回はお盆が近いこともあり、陰宅(お墓)と仏壇に関してもお話しさせていただきましたのでピックアップして、使用したスライドをもとに三回シリーズで投稿させていただきます。
スライド1 風水墓
先ずは風水墓についてです。
左画像は、ウメサンの老師である劉育才老師がマレーシアで建立した風水墓です。亀を象った外殻ゆえ、亀殻墓というのが正式名称です。風水墓は一つのお墓に一人だけ埋葬され、墓碑の背後が盛り土されており、ご先祖が土葬されています。
右上画像は、沖縄の伝統的な墓形態で亀甲のような形態ゆえ、亀甲墓という名称です。亀殻墓と似ていますが墓碑はない横穴式で、亀甲のような部位の内部に土葬されています。墓形態からわかるように、沖縄には琉球王朝時代に、中国より風水思想が伝来していたのです。
しかし今日では亀甲墓を建立することは少なく、右下画像のような家型の屋形墓が多く建立されています。沖縄でも一部離島で土葬がなされていますが、本島はじめ火葬が一般的となっています。
スライド2 日本で伝統的な仏教式三段墓と陰宅風水上のチェックポイント
画像は日本でかつて多くみかけた仏教式の三段墓です。日本では風水墓とは異なり、ひとつのお墓に複数のご先祖が埋葬されていますが、カロートという墓石下部にあるスペースに、火葬後お骨が入れられた骨壺が埋葬されています。
まもなくお盆休みで、実家に帰省され、お墓参りされる方も多いと思いますので、風水上のチェックポイントをあげてみました。
①巒頭風水上、問題ないか?
背空殺、稜角殺、頂心殺、樹木草木等
②カロートの中の状態は?
雨水入ってないか、カビ(湿気)、虫、木の根等
③墓碑の状態は?
欠けはないか、家名等の文字の状態
④建立時期、納骨時期は問題ないか?
大凶・・・天戦地冲、坐に五黄や歳破
⑤墓向(墓坐)が大凶になっていないか?
大凶・・・空亡(8方位・24方位の境界線、正中線、四隅線)
①に関してはいくつかスライドを掲載しながら後述します。⑤に関しては、スライド3掲載後、説明します。
先ず②ですが、骨壺を納めるカロートの中を見られたことがある方は少ないかもしれません。納骨時でないとなかなか見る機会はないものです。下が岩盤だったり、湿地帯だったりして、水はけの良くない墓地では、降雨後にカロートの中に雨水がたまったり、カビが生じたりします。
また蟻など虫が巣食っていたり、近くの樹木の根がカロートの壁をこわして侵入している場合もあります。どれもご先祖様が安寧できず、悲しんでおられるケースです。
心配な方はぜひ一度、建立した石材店にお願いして、カロートの状態を確認するといいでしょう。なおそのときに注意すべきは、骨壺は外に出してはいけません。外に出す場合は吉日時を必ず選んで行わなければならず、もし凶日時のときに出してしまうと、家運を損ない、ご家族に不吉なことが起こりやすくなりますので、ご注意ください。一度骨壺を出す場合は、ぜひ当方へご相談ください。
風水対策としては、湿気が多くカビが生じている場合は、不織布の袋に備長炭や竹炭を入れて、カロートの底に敷くと、調湿してくれます。(次回、電波煞の対策で詳述します。)
蟻などの虫が侵入している場合は、石材店とご相談いただき、退治して進入路も断つ必要があります。
木の根が侵入している場合も石材店にお願いして切除し、カロートをより堅固に補修してもらって下さい。
なおカロートを補修する場合は、お墓の坐向と施主の生年月日から、吉日時を求めて施工開始する必要がありますので、その際はご相談ください。
③に関してですが、墓石が欠けていると、墓石を人の身体に見立てた箇所の怪我や疾病に、家族が見舞われやすいとされます。例えば墓石の上部が欠けていれば、頭部の怪我や疾病です。
また、墓石が欠けていると、さまざまな家運も落とします。墓石の中心から見て、その欠けがどの方位にあるかにより、落とす運が異なりますが、例えば南東方位なら、長女運や結婚運、商売運を落とすこととなります。どの部分や方位の欠けにしろ、早いところ補修するとよいですが、前述したように補修する場合は、吉日時を選んで施工開始しないといけません。
家名等の文字の色が剥げていたり汚れている場合も、家運を下げます。文字をきれいに塗り直し、汚れは取りましょう。
④に関してですが、墓坐(向きの反対の八方位)に年五黄や歳破(2025年であれば亥方位)が来ているときにお墓を建立したり、納骨するのは凶で、横事(災禍)を招きやすいとされます。(お墓の向きがわからない方は、⑤でご紹介するスマホ版風水羅盤アプリにて、測定することをお勧めします。)
また施主(墓守)、仙命(亡くなったご先祖)の生年月日に対し、天戦地冲となる年月日にお墓を建立したり、納骨する場合も同じく凶です。その場合も早めに対策するべきなので、気になる方はご相談ください。
⑤に関して
スライド3
お墓の向きが、八方位、24方位の境界線上に乗ると空亡と言い、家運は大きく損なわれます。境界線上に乗らなくても、かなり近い(境界線から3度以内)場合は陰陽差錯と言い、空亡ほどではありませんが、家運が不安定になりやすいです。
ぜひ自分の家系におけるお墓の向きは知っておくべきです。その為には、実物の羅盤を用いるのがベストですが、画像にあるようなスマホ版風水羅盤アプリでも、空亡か否かは確認できます。この画像にあるアプリは、台湾のNCCという中国五術の書物や羅盤はじめ卜占用具を販売している著名な会社が作成し、無料配布している「星僑風水羅盤」です。
墓石の竿石前面にスマホ押し当てて、赤い十字線の縦線がお墓の坐向線となり、身体側が向きとなります。
下画像はウメヤマが、風水墓の墓碑にプロ仕様の羅盤を押し当てて、坐向を測定しているところを撮影したものですが、風水師になりたい方は別として、上述の方法でお墓の坐向、空亡か否かはわかります。
以上、第一回は、風水のお墓をご紹介し、日本で最も多くみられる仏教墓をもとに、風水上のチェックポイントをあげて、一部説明させていただきました。
第二回は、チェックポンとのうちの①を中心に、投稿させていただきます。
追伸
9月13日に、第19期実践的風水学講座が、オンライン講座にて開講します。風水に関心ある方は、アクセスして講座案内をご覧いただけますと幸甚です。
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