易学講座 易占

易経とコンピューターの共通点をChatGPTに聞いてみた(その2)

易経とコンピューターの共通点をChatGPTに聞いてみた(その2)

 易経とコンピューターの共通点に関するChatGPTの回答の2項目目は、
②また、易経には、未来予測や意思決定のためのフレームワークが含まれています。未来の状況を予測し、最適な選択を支援するためのフレームワークを提供することを目的としています。
でした。
フレームワークとは、意思決定や分析、解決したい問題を特定の型に落とし込み、手順に沿って整理していくための、共通して利用できる思考の枠組みを意味します。
コンピューターにおけるフレームワークとは、 アプリケーションを開発するとき、その土台として機能させるソフトウェアのことで、 「アプリケーションフレームワーク」とも呼ばれます。 「枠組み」「骨組み」「構造」などといった意味があり、一般的には土台となるフレームワークに必要な機能を追加し、アプリケーションの開発を進めていきます。(以上、Google検索による)
易経は、陰(- -)と陽(ー)を各々陰爻(こう)、陽爻と呼び、6つ重ねでできる易卦(64種類できるので、64卦とも言う)に意味づけられた解釈(「卦辞」と呼ばれる)と、易卦毎に6つの各爻(こう)に意味づけられた解釈(「爻辞」と呼ばれる)が記されており、上経に30卦、下経に34卦計64卦で構成されている経(教え)です。
この卦辞と爻辞が、周易による易占のベースとなるのですが、最終的に未来予測や意思決定をなすまでの手順を簡潔に記します。
易を立てる(出す)最も伝統的な方法は、筮竹による方法ですが、時間がかかるということもあり、今日では古銭3枚による方法が一般的です。
201003071503000 古銭は、中国清朝時代で最も栄華を極めた乾隆帝のときの通貨「乾隆通寶」を、香港や台湾では使われています。この通貨は外円内方の形状で、円は天、方形は地を表すため、天地銭と称され、天地陰陽を意味します。乾隆通寶と刻されている面が裏(陰)、満州文字が刻されているほうが表(陽)です。
(右画像は、裏が2枚、表が1枚の少陽の例で、左から2つ目が満州文字が刻された表)1)占的(占う目的、天へに質問)を明確に立てる。
2)質問を念じつつ、古銭が振れる程度に両手で包むようにしながら、古銭をよく振り、机上に落とす。
3)古銭を振る作業を六回行う。下記のルールに従い、一回振るごとノートに、下(初爻)から順に、- -またはーを記入していく。六つの爻により得た易卦を本卦と呼ぶ。
三枚とも表=老陽(陽→陰へ変化する)  ●印を爻の横につけておく
表・裏・裏=少陽
表・表・裏=少陰
三枚とも裏=老陰(陰→陽へ変化する)  ●印を爻の横につけておく
4)老陽、老陰があれば、老陽は陰に、老陰は陽に変化していくので、その爻を変化させてできた新たな卦を、隣に書く。この卦を之卦という。
なお、本卦と之卦の関係だが、本卦が之卦に変化推移していくことを意味している。
5)老陰、老陽がなければ本卦のみ、あれば本卦と之卦ならびに変爻(老陰、老陽の爻)の卦辞、爻辞をもとに占者がまとめ、占的(質問)に対する回答(予測と意思決定)とする。

ひとつ例をあげてみましょう。
ウメサンは毎朝周易にて易を立てる日筮を行い、一日の事象と教示を易神よりいただいて、生活の指針としています。下記は6月25日(日)の朝に立てた易卦です。

澤火革⇒澤天夬

左が本卦の「澤火革」で、第二爻が老陰で陰から陽へ変化し、之卦の「澤天夬」となっており、プロの占者は一文にして、
『澤火革の二爻変で澤天夬に之(ゆ)く』
と言います。
本卦の澤火革は、「澤(兌)の中に火(離)があり、水火相剋して四時の変革がなされるという改革」の卦です。
卦辞は、
「古いことを改めて新しくするのに吉の運勢。古い事に未練があって、グズグズしていると却って凶である。心も行いも新しく正しく出直して時勢に応ずべき時である。初めはゴタゴタして苦労も多く、周りの人の不信感も払しょくできないが、当を得た変革なら後には必ず認められるから、熱心と勇気を以って断行すべきである。
ちょうど日本が軍国主義を捨てて平和日本と改まるように、時に応じて大改革をなすべき時である。占断にて初爻変、三爻変、上爻変の爻辞を取らない場合は、いかに何時改めたらよいかを充分考えて時機、方針が決まったらためらわずに誤ることなく実行すべし。」
澤火革の二爻の爻辞は、
「陰柔が中正を得ており、九五と正応。すでに改革すべき時を迎え、改革に着手する象。ただしにわかに断行するのではなく、吉日を待ってから改革を断行すれば吉で、咎はない。」
之卦の澤天夬は、「上卦『兌』は沢、下卦『乾』は天を表し、沢にある水が増水し、天上に届くほどになれば水が決壊(夬)するという形象を意味します。

この日は毎月末恒例の風水鑑定会の日で、日筮結果より、今日は移転のお客様が多く、すでに移転日と業者が決まっていたとしても、吉日でなければそのままではダムが決壊するような災難に遭うので、引っ越し業者を変えてでも吉日時を待って移転すべきことを断言しないといけないな!と気を引き締めて、鑑定会に臨みました。
通常は既に居住している住居の風水鑑定依頼が多いのですが、この日はこれから新居に移転する段階のお客様が2組おられました。そのうち一組は、すでに引っ越し業者も決めて移転日も決まっていましたが、その日は凶日でかつ、移転方位が月五黄の方位だったので、翌月の吉日時に移転するよう、強く勧めました。もう一組はまだ移転日が決まっていなかったので、吉日時をお伝えしました。

上記はほんの一例ですが、易神からいただく事象通りの現象が起こり、それに対する心構えを成すことにより、良い結果を得たり、難を免れたりすることが多々あり、易の希夷(「きい」と読み、聴覚視覚では聞けども聞こえず、見れども見えないが、そこに厳として玄妙なるものがあるという神秘的な存在のこと)を実感しています。

現代のコンピューターによる解析は、台風の進路はじめ気象予報の適確さを例にすればわかる通り、その予測の的中率はかなり高まっていますが、三千年以上も前に構築されていた易占による適確なる予測と教示に、日々驚嘆させられているウメサンです。

追伸
ウメサンの私塾「立命塾」では、実践的易学講座を行っています。関心ございましたら、ウメサンのHPをご照覧いただけますと幸甚です。

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