風水学 占術

20年ぶりの木星と土星の会合と三元九運

20年ぶりの木星と土星の会合と三元九運

天の川銀河

広大な宇宙に、無数に存在する銀河のひとつ、銀河系(天の河銀河)の中心から26,000光年離れたオリオン腕の中に、太陽系は位置しています。
太陽系の太陽と八惑星

太陽系の八惑星

2006年の国際天文学連合総会で、悲しいかな、冥王星は除外され、八惑星となりました。
太陽を中心として外に行くに従い、「すいきんちかもくどってんかいめい」と公転していると、小学校の頃覚えました。(前述のように、めい(冥王星)は除外されましたが・・・)
八惑星の中でも、ひと際巨大な星が『

木星

大きさは地球の直径の約11倍質量は約318倍他の七惑星総質量の2,5倍という巨大な星で、約12年(11,86年)で太陽の回りを一周します。
中国では公転周期が約12年の木星を『歳星』と呼び、十二支で一年毎に子年丑年・・・亥年と12年のスパンで一周するようになったのです。

円周上の十二支

八惑星の中で、木星に次いで巨大な星が『

土星

大きさは地球の直径の約9倍質量では約95倍の、太陽系で二番目に巨大な惑星で、約30年(29,53年)で太陽の回りを一周します。
中国では土星を鎮星(填星)と呼び、『礼記』によれば、鎮星は天空を鎮める星で、五穀豊穣をもたらすとされています。
木星(Jupiter)のすぐ外側を回るのが土星(Saturn)

木星と土星の公転軌道

公転周期が約12年の木星と公転周期が約30年の土星は、20年毎に会合(最接近)しますが、2020年12月22日、地球から見て見かけ上会合して、ほぼ重なります。

木星 土星 会合図2

下画像の左の巨大な星が木星、言うまでもなく右の輪があるのが土星

Montagem_Sistema_Solar

太陽系惑星の中で、ひと際巨大な木星と土星の会合は、洋の東西を問わず、時代の転換期を意味します。
西洋占星術では木星は発展、拡大、解放の象意を持つ幸運の星、
土星は制限、規則の象意を持ち、困難・試練をもたらす星とされ、
木星と土星は、真逆の象意を持つ星なのです。
西洋占星術では会合をコンジャンクションと称し、真逆な象意を持つ木星と土星のコンジャンクションは、世界の至るところで衝突や崩壊を生み、その後、解放、構築、建設へと進むとされます。
政治や経済、教育、そして我々の生活様式が、好むと好まざるを問わず、変革を余儀なくされるのです。
因みに、中国にも「七政四餘」という占星術があり、木星は仁、君子、東方、福徳など、
土星は信、中央、平穏、疫病など
の象意を持ちます。
中国風水の三元派、玄空派では、太陽系の惑星の中でも巨大な木星と土星の会合を重視し、20年毎の会合周期に合わせて天運が変移していく『』を用います。
下表は三元九運表

三元九運表

木星と土星の会合周期に合わせ、20年ごとに一運から九運まで九つの運を形成します。
各運は一白から九紫の九星が司り、
一運、二運、三運が上元
四運、五運、六運が中元、
七運、八運、九運が下元
となり、まもなく2021年ですが、まさに第8運から第9運に替わっていく変移期に入っているのです。
サイクル最後の第九運は、大きな変革の運氣にありますが、180年前は18世紀半ば、世界では植民地化が進み、産業革命が幕開けし、文明が大きく進化した時代でした。
今回の第9運がどんな20年になるかは、近日投稿したいと思いますが、西洋占星術と同じく、価値観、生活様式が大きく変革していくのは間違いないでしょう。
上元中元下元は各々20年×3=60年ずつ、20年×9=180年がサイクルとなり、無限に繰り返していきます。
現在は下元第8運(2004年~2023年)にあり、まもなく第9運(2024年~2043年)です。
この二十年周期に合わせ、新築移転を繰り返しているのが、世界で唯一、『』です。

伊勢神宮大鳥居
式年遷宮御敷地

伊勢神宮内宮第62回式年遷宮御敷地(2010年2月7日 著者撮影)
式年遷宮の制度は、天武天皇のご発意により始まり、次の持統天皇4年(690)に第1回が行われました。長い歴史の間には一時の中断はあったものの、これまで20年に一度、約1300年の長きにわたり繰り返し行われ、平成25年10月には62回目の遷宮が行われました。(伊勢神宮HPより抜粋)
日本国の神様を祀る伊勢神宮が、風水のバイオリズムに合わせて、20年毎に、東の御敷地⇔西の御敷地と交互に、大変長期に渡る厳かな神事を執り行いながら、新築移転を繰り返す『式年遷宮』を催行しているがゆえに、日本国は守られていると風水は教えています。
三元九運という風水のバイオリズムの大切さを、伊勢神宮は教えてくれているのです。
これから新築される方は、第8運から第9運に替わることをよくよく理解したうえで、玄関の位置
や間取りを決定する必要がありますが、詳細は立命塾の実践的風水学講座にて講義します。
なお、実際の木星と土星の会合は、まもなく2020年12月22日で、風水の三元九運の第8運から第9運の区切りである2024年2月4日(立春)とはおよそ3年のずれがあります。
この理由は、風水はじめ中国占術では、干支暦を最重要としているためで、第一運の開始は甲子年ゆえ、天干は十あるゆえ、各九運は必ず甲〇年から開始となり、第9運は2024年甲辰年が開始となります。
今回の会合は、約400年ぶりの大接近で、国立天文台によると、大接近の様子は21日と22日の午後5時半から6時くらいに、南西の空が開けた場所で観察できるとのこと。
ぜひ、この世紀の天体ショーを拝み、新たな時代、第9運20年間に向け、世界の平和と共存繁栄、わが国の五穀豊穣、そして家族、自分の開運発福を祈りましょう!!
pray
2020年12月18日
-完-
<画像転載>
Wikipedia

<参考文献>
Wikipedia
国立天文台HP
伊勢神宮HP
陽宅風水術実用大全
(東洋書院 楳山天心著)

<制作>
立命塾
楳山天心
それでは動画でご覧ください。

追伸
本日、拙宅の南西方位をiphoneにて撮影した画像です。

月(本当は上元の月ですが、解像度が低く、丸く映ってます(^^;)の右下に黄色の四角で囲った中に見える、小さく映っているのが、木星(下の比較的濃く映っている星)と土星(木星のすぐ上に薄く映っている星)で、かなり近いです。

2020.12.18 木星と土星2

四角に囲った部分を拡大しました。

2020.12.18 木星と土星(拡大)

あと四日後の22日は、ほぼ重なるようです。
20年に一度、それも約400年4ぶりの大接近、ぜひ観察しましょう!!

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