立命学 風水学 易占

~立春に立てた周易が暗示していた左眼の後部裂孔網膜剥離手術~

大震災、原発事故、水害等の大災害により、未曾有の国家的試練を受けた一年も、残り2週間あまりとなりましたね。
私的にもウメサンにとっての今年は、2月の左眼後部裂孔網膜剥離による人生初めての手術と入院生活を経験し、その後のリハビリ通院を強いられた試練の年でした。
この件に関しては、『左眼後部裂孔網膜剥離復位手術による入院で感じたこと』と題して、3/29、5/23、7/30と、過去3回に渡り断続的に連載させていただきましたが、今回第4回を最後として、締めたいと思います。

今回のウメサンの左の眼疾ですが、
1)元々網膜が弱い体質
2)生来から硝子体と網膜が一部癒着していた
3)若年期から眼を酷使しており、近視であった(近視の人は飛蚊症になりやすく、網膜剥離の危険性も多いそうです。)
等の体質的、生活的原因が主原因だと感じています。
そして、

老化現象のひとつとして硝子体が液状化してしぼみ、飛蚊症が突然と発生。そして網膜から硝子体が剥がれるときに網膜上部に裂孔が生じた
  ↓
裂孔に、硝子体が液状化した水分が浸入し、徐々に網膜が剥がれ、視界下部から暗黒部が拡がってきた

という経過をたどったことが理解できました。
以上は医学的見地からの原因と経過ですが、これに運命的要素が加わっての今回の疾病であったと思っています。
3/9の記事でも記載したように、2/15の羅盤禁忌日(羅睺煞となる日)に誤って風水鑑定で羅盤測定をしてしまったことにより眼を傷めたことが、間違いなく引き金になったとウメサンは実感しています。
そして入院初日、手術の前日にふと気づかされたのですが、立春に立てた周易での身命占に、実はこの眼疾が暗示されていたのです!
ウメサンは毎年立春(通常2/4)の朝に易()を立てて天啓をちょうだいし、一年の精神的支柱とするのですが、
2011年 身命占(周易)2012年2/4の朝に立てた易の結果は、
  本卦『地火明夷』
     ↓(上爻変)
  之卦『山火賁』
でした。

『地火明夷』の上卦『坤』は地、下卦『離』は日を表し、日(太陽)が地下に没し、全てが暗黒に支配される形象で、明徳が傷つくことから『明夷』と命名されました。
『地火明夷』の卦辞を意訳すると次の通りです。
「太陽が地下に没した形で衰運の時である。普通のことが普通で通用しない時である。例えば、知恵や才能がある者が、上から圧迫されたり莫大な財産がある者も景気の変動で財を損じたり、なまじ金品が豊かなために強盗に脅かされたりするという時である。
故に知恵才能を隠して暫く退き、他日の時節到来を待つがよい。それを無謀に進み出ると、意外の災厄を招く事になる。暫く馬鹿になっていることだ。大事を企てる事もいけないし、日常の言語動作も充分慎むべきである。」

化爻する爻辞も重要なのですが、
「陰柔が卦極にある。道理を持たず、賢い家臣の明徳すら傷つける暴君を意味する。はじめは日の出の勢いで栄華を極めるが、その残虐無道の行いゆえ、最後には地下に葬り去られるという凶暗示である。」
という教示でした。

そして、
之卦『山火賁』となるのですが、この卦の上卦『艮』は山、下卦『離』は火を表す。火は日、山は止を意味し、文明が事物の本体の上に依拠していることを表しているので『賁』とされました。
易経『山火賁』の卦辞を意訳すると次の通りです。
「人物でたとえれば教養ある文化的な立派な人物と見られる一方、表面を飾る虚飾家で、外見の立派な割合に、中味が空虚な人である。運勢もその通りで、見かけ倒しで、人に羨まれるほどには内実がよくない時である。かかる時こそ尚更、人に対して誠実を旨とし、嘘言を言わずに親切に交際して、信用を築くように心がくべきである。また事を成すに、妨害や故障のありやすい時だから、小事にはよいが、大事にはよくない。今の運勢は、遠くの見透しがつかないのが欠点だ。」

どれも凶暗示で、試練の一年を覚悟させられました。今年はよくよく、出てきた本卦と之卦の卦辞、そして明夷の上爻の爻辞を旨とし、謙虚に誠実に、関わる人々と事物に当たるべし!と肝に銘じて1年を出発しました。

案の定今年は、公的にも大震災はじめ天災を被り、そしてこの眼疾に遭い、大きな試練を受けました。

さて話を入院初日、手術の前日2/21に戻しましょう。
徐々に左眼視界の下から、暗黒が広がる恐怖を感じている中、この眼疾はすでに、2/4立てた易卦に暗示されていたことを実感したのです。
『地火明夷』は地に太陽が没して暗黒になるという形象なのですが、まさに今回の網膜剥離で左眼がその状態になりつつあることを暗示していると直感しました。
そして2/22の手術後、之卦も具現化したと悟りました。
眼疾としては長時間となる3時間にも及ぶ手術により、左眼の硝子体は全て取り除かれ、そして白内障を併発した天然水晶体も人工のレンズに交換されたのですが、左眼球内は、硝子体がない空洞状態となり、文化文明発展の産物のひとつである人工レンズがはめ込まれたことは、外側は文化文明で華やかに飾られるが、中身は空虚であるという之卦『山火賁』の卦辞どおりでした。
もちろん、こうした易占により同じような卦が出たからと言って、ウメサンのような眼疾になるわけではありません。
その人の持つ体質、気質、宿命などにより、具現化する内容は異なるはずです。
私事ではありますが、ウメサンの八字命式は、五行で火(身体では心臓や眼にあたる)が弱く、また運勢的には、今年は30年続いた大運天中殺期の最後の2年間にあたっています。
算命学では、大運天中殺の最後の5年間は、大きな試練があるとされます。
天戦地冲となる2010年庚寅年10月には自動車運転中に後ろから追突もらい事故、12月には最愛の母が逝去し、今年の2月は庚寅月で、ウメサンにとっては天戦地冲は立春過ぎの今年2月まで続くこととなったのですが、その2/15に眼疾が発症、そして入院手術となりました。
まさに大運天中殺最後の5年間の大試練を受けているという実感です。
そういう中でも、大事に至らないでいるのは、大運天中殺最後の5年間が始まる2008年に風水リフォームを敢行した恩恵が多分にあると実感しております。
言うまでもないことですが、たとえ風水を完璧に施せたとしても、病気も事故もトラブルも一切なく、富裕な生活をずっと送れるわけではありません!どんなに風水を施しても、宿命的な運気の波というものはあり、衰運期も避けることはできません。しかし衰運期にあっても、大事が小事で収まったり、災い転じて福となしたり、大慶事とは言えなくても、小慶事があったり、もちろんそれらは人間の努力次第で幅はありますが、宇宙自然のエネルギーである旺氣の恩恵は必ずあると感じています。

ウメサンは偉そうに『立命』という大きな看板を掲げた塾を運営していますが、昨年からウメサンの周りで起こる事象を通じ、立命に到る道の険しさを感じると共に、こうした必然的な試練を通じ、天はそこに到るための必要な教示を必ず与えてくれているのだと感じています。そして、目標目的に相応しい試練というものは必ずあると感じます。
それでも風水学を究め、立命学を追究し続けるのか、それならそれなりの覚悟と信念と努力が必要であることを、天は教えてくださっていると感じています。
まだ大運天中殺最後の5年間は8ヶ月続きますが、さらに氣を引き締め、己を律しつつ、日々を過ごしたいと思います。
左眼の網膜剥離復位手術をきっかけとし、元来眼の弱い体質、そして右眼も同じ危険性を抱えていることを予め知り得ることができ、網膜の弱い部分にはレーザー治療を施して予防できたことは、まさに不幸中の幸いでした。(右眼のレーザーは、なんと500発以上に及びましたが・・・~汗~)

発症から10ヶ月を経て、なんとかこの入院日記(後記ですね・・・笑)を年内に締めることができました。
私的な事情に関しての、いち風水師の端くれであるウメサンの率直なる実感を投稿させていただきましたが、お立ち寄りいただき目を通して下さった方々にとって、何かひとつでも心に留まる内容があれば幸いです。

註)易卦の卦辞、爻辞の意訳は、立命塾実践的易学講座周易テキストから抜粋。

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