風水学 風水探訪

ケロケロウメサンの風水探訪 五千頭の龍が昇る『聖天宮』

ケロケロウメサンの風水探訪五千頭の龍が昇る『聖天宮』

 埼玉県坂戸市に、国内最大級の道教寺院があるのをご存じだろうか?
日本にいながら、台湾そして清代までの中国文化の根幹の道教を体感することができる場である。
道教とは、中国大陸にて発祥した、中国史の起源に遡る太古の民間信仰である。中国神話の神々を起源とし、三国志の英雄『関羽様』も含まれる多神教である。
道教はその発展の経緯から、『神仙思想』と『』の両面を併せ持っている。
『神仙思想』とは、神や仙人の世界に到達することを目的とし、特に不老不死の探求は漢方や氣功に、練丹術は原始化学として火薬の発明に繋がった。『陰陽』『五行』『八卦』の概念も神仙思想より誕生したが、自然の摂理や人の命運までも司るとされ、『風水』や『易占』『』などの占術として、現代まで伝承されている。
『老荘思想』とは、老子や荘子が説いた『道(タオ)』の思想である。『道』とは、人智を超えた計り知れないもので、ことさらに知や欲を働かせる『人為』を無くし、『無為』で『道』に従い生きるべきことを説いている。
老荘思想を中心とした道教の世界観は東洋のみならず、Taoism(タオイズム)として、西洋でも関心が高い。日本では平安時代に『陰陽道』となって、占術や慣習として日本文化に溶け込み、江戸時代には、倫理道徳として『朱子学』が武士道に取り入れられたのである。

道教説明文

それでは、道教の持つ、荘厳かつ玄妙で深奥なる世界に入ってみよう!
聖天宮へのアクセスは、最寄りに駅がないため、車で行くことをお薦めする。敷地の東側に、120台を収容できる広い駐車場がある。

聖天宮駐車場入り口看板

『天門』前の広場からの撮影である。この広場では早朝、老若男女が集まり、太極拳が行われている。

当日はあいにくの曇天であったが、さらにコロナウィルスの影響で、土曜日にもかかわらず、観光客、参拝客は、まばらであった。
仏教寺院の山門に当たる『天門』である。屋根には幾頭もの龍が守護している。その荘厳さには、目を見張るものがある。

聖天宮の天門

天門向かって左側に、拝観料売り場がある。
拝観料は
大人500円、中学生250円
障害者250円
小学生以下 無料
である。
拝観料を払ってチケットをもらい、早速「天門」の直下にて下盤(羅盤測定)
結果は『亥山巳向』
さすが、不動の北極星を坐にしている。

聖天宮の坐向測定

天門前で一礼をして入場
宮内に入ると、目の前にはデン!と『前殿』が構えている。

聖天宮の前殿

屋根の形状は天門とほぼ同じだが、一回り大きく、重量感を感じる。
前殿に入ると、行事場がある。
大きく長い石製の机上には、道教のおみくじのセット『神椑(シンプエー)』『籖筒(チャムタン)』が置かれている。

神椑
籖筒

おみくじの手順
① お賽銭をしてから、本殿に向かい、合掌して一礼をする。
② 籖筒の中にある籖竹(チャムテュッ)をよく混ぜ動かし、一本を引く。
記されている番号を覚えて、筒に戻す。
籖竹は全部で64本あるが、易卦の六十四卦に相当する。
③ 『神椑(シンプエー)』をひとつずつ左右の手で持ち、陽・陽に揃えて円形になるように合わ
せ、引いた番号を念じながら、机上に静かに落とす。
『神椑(シンプエー)』は、裏が陰、表が陽と記されている。
左右の手でひとつずつ持ち、陽と陽を上にして、円形になるように合わせ、引いた番号を念じな
がら、机上に静かに落とす。
陰と陽が出たら、有椑(ウプエー)
⇒神様から許可あり!番号の籖詩(チャムシィ)を引きに行く。
陰と陰が出たら、無椑(ボープエー)
⇒籖竹の番号を引き直し、合掌一礼からやり直し。
陽と陽が出たら、笑椑(チョウプエー)
⇒神様から許可待ち!再度、神椑を持ち、落とす。
④ 番号の『籖詩(チャムシィ)』を引く。
籖詩の棚より、番号の引き出しの中から、おみくじ文の籖詩をいただく。

籖詩入れの棚

籖詩を読んだら、双龍柱を覆う柵に、籖詩を折って結ぶ。

双龍柱の籖詩結び用柵

前殿の天井は一切釘が使われず、木材だけで組まれ、中央の八卦ドームから、無限に広がる宇宙の様相を表しているという。その繊細かつ荘厳さにただただ圧倒される。

八卦天井
八卦天井
前殿八卦天井説明文

前殿から中庭に出ると、いよいよ『本殿』である。
本殿は言うまでもなく、神社と同じく、参拝をする場である。
本殿の前方では、『九龍網(きゅうりゅうもう)』が待ち構えている。一枚の岩に掘られた九頭の龍で、神様の「威令」と「恩恵」は全てを網羅することを表している。

九龍網

いよいよ本殿内にて参拝
参拝の作法
お線香三本を購入
お線香に火をつけてもらう
香炉に三本揃えてお線香を立てる
参拝台に膝を立てて座す
男性は両手の手のひらを上に
女性は両手の手のひらを下にして
一礼ごとに「三清道祖神様、感謝します」と心の中で唱えながら
十二礼する
合掌して祈願する

本殿の三清道祖神に拝する

三清道祖神とは、人間界の運勢を司る最高位の神様で、
道徳天尊
元始天尊
霊寶天尊
の三神である。

本殿の天井には、『太極』が描かれている。

太極天井

渦を巻き、陰と陽に分かれ、太極から宇宙森羅万象
の全てが始まったとされる。
それでは動画を御覧ください。


tenshin555555 at 01:44|PermalinkComments(0)  風水学 | 風水探訪

March 05, 2020

宅運盤における二黒と五黄の風水対策(ぼんぼん時計編)

ウメサンちは、1988年完成で第七運の壬山丙向であったが、2008年に「宅運刷新+坐向変換」工事を行い、第八運の子山午向である。
第八運で、南向きまたは北向きの家宅は、どうしても25と52の宮(方位)が生じてしまう。
玄空宅運盤(飛星チャート)の数字は九星であるが、双星(コンビを組んでいる数字)の左側を坐星(山星)と言い、健康と和合を左右し、右側を向星(水星)と言い、、金運を左右する。
1,4,6,98,9は吉星、2,3,5,7が凶星である。
凶星が双星となる宮(方位)はには、風水対策が必須となる。
取り分け、25と52の宮(方位)は大凶で、健康と和合を損ない、失職や商売の低調、あげくは破産の憂き目に遭うとされる。
もし玄関、寝室や子供部屋、仕事部屋である場合、風水対策を急する。
ウメサンちの場合、東が25、西北が52となる。
しかし2008年のリフォーム時に屋内のレイアウトも、三元玄空風水の分宮法に則り、一階は東の25が反映しないようにした。
二階も東の25は反映せず、西北の52はトイレとなっている。
年二黒と年五黄の風水対策としては、風水風鈴が最適である。
一方、屋内の氣の分布を示す玄空宅運盤(飛星チャート)における坐星(山星)と向星(水星)の二黒と五黄の風水対策としては、30分毎に金属音を奏でてくれる「ぼんぼん時計」が最適である。
動画のボンボン時計は、家内の両親が使用されていたもので、昭和40年頃製作され、ぜんまい式である。文字盤にAichiと記されており、柱時計メーカーとしては当時大手であった愛知時計製である。
すでにぜんまい式は生産されておらず、メルカリやヤフオクにて、中古品が出品されている。
現代は電池式振り子時計が生産されているが、疑似振り子で、電子音のものが多いが、これでは風水対策とならない。あくまで、打音による生(なま)の金属音でなければならない。
しかし昔ながらの金属を叩く打音のものも生産されている。
探すときは、「時打ち ボンボン時計」「時打ち振り子時計」で検索するとよい。
新品で、35,000円~40,000円が相場だ。
なお、音に敏感で眠れないと言う方は、安忍水の設置でもよい。
安忍水は、円筒状のガラス容器に粗塩を入れ、水を注ぎ、解けずに残った塩の上に、清朝時代の1ドル龍銀貨1枚を中心として、その周りに六帝古銭(清朝時代に栄華を誇った六皇帝時代の銅銭)を正六角形に並べたもので、財運金運を高めるとともに、二黒と五黄の風水対策となる。
(動画中に出てくる、先の画像が設置直後、後の画像が設置一か月後で、だいぶ塩が上がっているのがわかる。)
しかし龍銀も六帝線も今日ではかなり高価となっており、財運アップの効果はないが、二黒と五黄の対策としてなら、安価な「」でもよい。



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