ビッグモーター保険金不正水増し請求事件を風水学と命理学にて考察Ⅱ

　暦の上では仲秋を迎えても、拙宅のある桶川では、まだまだ日中は30度超の真夏日が続いていましたが、彼岸期間に入って最高気温もようやく30度を下回り、秋の涼風にほっと安堵するウメサンです。まさに「暑さ寒さも彼岸まで」ですね。
さて前回はビッグモーター事件を風水学の観点から考察しましたが、今回は命理学の観点から考察したいと思います。

上画像は、兼重元社長の命式表です。（左表が命式原局、右上の表が大運（十年運）表、左下の表が歳運（年運）表）
先ずは命式原局から見てみましょう。

格；正財破格
調候用神；火木
守護神；壬戊己
生年支と生月支が卯-酉の冲で正財破格ですが、生月支と生日支が酉-辰の合ゆえ、正財の性情はかなり守られています。正財は、人としてあるべき姿の最も標準となる星とされ、真面目にコツコツと努力して功名を得るタイプとされます。また男性にとっては正妻を意味します。ただし正財を２つ所有していますので、正妻が二人すなわち再婚の暗示もあります。（Wikipediaによると、再婚されているようです。）
Wikipediaによれば、
1976年に、姉上と二人で個人商店として創業
1978年に法人化、
1980年にビッグモーター株式会社へ社名変更
その後日の出の勢いで成長し、事件発覚前には中古車販売最王手となっています。
下表は、兼重元社長の大運（十年運）表です。

創業時は大運のうち、第３旬（1973年～1983年）甲午偏印運でしたが、第１旬の干支が丙申で、生日干支の丙辰と大半会（大運天中殺移動条件のひとつ）を形成しており、第３旬、第４旬（1973年～1993年）の２０年間は大運天中殺期間となっています。大運天中殺に入る前の５年間、苦しみながらも真面目に努力した人は、大運天中殺に入ってから、自分も想定外に運勢がどんどんよくなります。兼重元社長の17歳～22歳までに当たりますが、工業高校を卒業後、自衛隊入隊、除隊後ディーラーにて勤務されたようですが、苦労されながらも真面目に勤めておられたのではないでしょうか。
その甲斐あって大運天中殺に入ってから強運勢に乗り、正財の性情も相俟って会社をどんどん大きく発展させていったのでしょう。
兼重元社長は現在７２歳で、今年の５月から第８旬に入っていますが、第８旬、第９旬の２０年間は正規の大運天中殺期間となっています。まさに大運天中殺期間に突入した矢先の今回の事件でした。第３旬、第４旬時の大運天中殺期間は、その前の苦労が大いに報われ、大発展の期間だったと思われますが、今回は大運天中殺に入る前の５年間に、土地代含め数十億円の豪華絢爛な大豪邸を建築して、既に栄華を極めた中で天中殺期間に突入しており、前期間とは逆に、想定外な試練期間となるとされます。また天中殺期間というのは人生の関所でもあり、それまでの生き方が裁かれる期間でもあります。陰徳善行をしてきた人は大いに報われ、逆に強欲な生き方、悪行をしてきた人は天より裁かれます。
そして歳運（一年運）との関係では、今年癸卯年は、生月支の丁酉と天戦地冲となっています。生月支は「現在の場」ですが、そこが冲となって衝突すると、現状維持が難しくなる憂いがあります。また月支通変星「正財」が衝突して破壊されるため、経済的な損失を被る憂いがあります。

今回の事件は、自動車整備部門における不正が発覚したことがきっかけで大事件に発展したわけですが、長らく継続的に行われてきた不正だったのでしょう。
考察Ⅰで指摘させていただいた風水上の懸念があったうえ、大運天中殺の初年が天戦地冲年であったことが引き金となり、その悪行が白日の下に晒されてしまいました。そして元社長の直接的な犯罪ではなく社員によるものですが、当然会社経営トップとして、辞任という責任を取らざるを得ない結果を招きました。
その後も社内のパワハラや枯葉剤使用など、次々と問題があからさまとなり、売り上げは大きく減少して会社存続の危機にまで発展しています。
姉と二人で創業し、業界最王手にまでするには、それこそ寝る間もない血のにじむ努力をされ、そしてチャンスの神様の前髪をつかんで、強運氣に見事乗ることができたからに違いありません。
そんな大成功大発展をしてきても、ちょっとした綻びにより足元を掬われてしまうこともあるのだと痛感したウメサンです。
社員6,000人という大所帯でもあり、社員とその家族のためにも、願わくばビッグモーターの改革が功を奏して、再出発されることを祈るものです。

追伸）
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