陰宅風水 馬来西亜編

~馬来西亜(マレーシア)陰宅風水実習旅行記3の2(2010.4.29 第三日目後編“尋龍点穴”)~

馬来西亜(マレーシア)陰宅風水実習旅行記3の2(2010.4.29 第三日目後編)
11:30頃 劉老師が霊園として点穴された地に到着。
先ずは霊園入り口にある、土地神の『大伯公』にお参りしました。この地だけでなく、翌日訪れた2箇所の霊園入り口にも祀られており、マレーシア在住の華人による霊園入り口には一般的に、この『大伯公』が祀られているようです。
作法の詳細は、5/1の記事に譲ることとします。
大伯公へのお参り後、再び車に乗り込むと、なんと何十匹ものハエが車内に入り込んでいました。近くに養鶏場があるということで、我々はびっくりしましたが、いつものことらしく、老師は全く意に介していませんでした。
乗って、さらに上へと登って行きました。
5分ほど車で登り、下車して徒歩にて、いよいよ点穴地へと向かいました。

11:50頃 点穴地に到着。
点穴地は、やはり見晴らしの良い地にありました。まだ整地の途上で、お墓もまだ二基しかありませんでした。
そのうちの一基の前に行き、劉老師が説明してくれました。とにかく陰宅は陽宅の基礎となっており、またとても深い理論と技法ゆえ、ここで説明された内容の詳細を記述できないのですが、お墓の構造に関して、少しご紹介させていただきます。
29 陰宅を守る后土后土・・・『こうど』と読む。左の画像参照。中国人のお墓の近くには、必ずと言っていいほど見受けることができ、中国神話では黄帝の補佐神とされ、土地の神様である。
画像はお墓の敷地内に祀られているが、狭い敷地の場合は、敷地外に設置されていることも多く、この場合、一体の后土がその付近のいくつかのお墓を守っているようだ。この后土だけは絶対踏まないようにと、劉老師は何度もおっしゃられていました。
29 風水墓画像は典型的な陰宅型式で、巒頭上吉とされる『背山臨水』(主山を背、墓碑を水(、低地)に臨む)の地に建立されていた。画像のお墓は劉老師ではなく、他の風水師が監修した。埋葬はもちろん土葬で、死者はお棺に入れられ、墓碑の背後に埋葬される。

29 陰宅の説明をされる劉老師画像は、陰宅の構造等の説明をされている劉老師。

29 墓地にある水口画像は、墓碑の前面に設けられている水口。水口とは、雨水を流す小さな横穴のことで、墓碑から見て、どの方位に位置しているかが、陰宅風水上とても重要である。この水口の方位の取り方は、流派により異なるが、談氏三元玄空地理では、玄空大卦法による。

29 元寶型の案山2画像は、墓碑の前方に見える山々。中央の最も手前に見える双子山は、元寶の形をしている。これを案山として取ることにより、財氣を得ることができる。
しかし劉老師は、一見ここは巒頭上吉穴地のように見えるが、残念ながらそうではないと言われた。理由は、盛り土をして造成されていることと、人が股を開いているような眺望(※1)だからで、ここに墓地を造営すると、子孫は異性問題を抱えることとなるだろうと言われた。

29 点穴地にて下盤中の劉老師画像の地は、劉老師が点穴された地で、上記の墓地から100mほど左に離れたところにある。杭を二箇所打ち、たこ糸線が張られていた。そのたこ糸線に合わせて、劉老師が下盤(※2)しているところ。坐向は見事に父卦(※3)に合わせられていた。この地から前方を見ると、河川が穴地を包み込むように流れていた。

12:45頃 再び車に乗り下山。
途中、熱帯特有の雷を伴ったスコールに遭うが、30分ほどで止んだ。
13:30頃 マレーシア料理店に入り昼食。
マレーシア料理には、マレーシア特有のもの、中華系のもの、インド系のものがあるそうで、確かに中華料理っぽい脂っこいもの、インド料理っぽい辛いものなど、とにかく例のごとく、皿に盛られたたくさんの料理を劉老師はオーダーされました。もちろん例の如く我々は、ベリーグッド!を連発しながら、出されたものは全ていただいたのはもちろんです。
14:15頃 中央風水学院へ戻る。
一端、学院に戻って、小川先生夫妻は、本日合流するタカオさん、kaguyaさん、オクヤマさんの3名をクアラルンプール国際空港へ迎えに行かれ、我々4名は、劉老師、伍先生といっしょに、劉老師行きつけの温泉へと向かいました。
15:15頃 温泉到着。
入浴料は4RM(130円ほど)という安さでした。露天風呂でしたが、四角いプールの中に、温泉水を流しいれてあり、イスラム国家というこもあり、男性は短パンやトレーニングズボンを身に着け、女性はTシャツと短パンを身に着けて入るのです。温泉の温度は42~43度ほどで、最初は足だけつけるのですが、かなり熱かったです。しかし、一緒に入っていたマレー人の男性が言うのは、これでも以前より温くなったそうで、以前は生卵を入れるとゆで卵になったというから、50度くらいあったんでしょうか!?何年か前にあったインドネシア沖の津波の後、温くなったそうです。
ここで1時間半くらいゆっくりして、再び学院に戻りました。
18:00頃 学院に到着。
本日から3泊は、マラッカのホテル泊ということで、荷物を整理して、マラッカ市内のホテルへ車で向かいました。
19:00頃 ホテルチェックイン。
1時間ほど休みました。
20:00頃 ホテルを車で出発。
20:15頃 中華料理店に到着。
店主は、華僑の方でしたが、劉老師の門人でした。しばらくしてタカオさん、kaguyaさん、オクヤマさんの3名を連れて小川先生夫妻が来られ、これでようやく7名全員が集合。年長者であるウメサンとタダユキさんが挨拶をして、それから乾杯し晩餐会。劉老師の隣りは、新参者であるタカオさんとkaguyaさんに譲り、ようやく自分のペースで食事ができました。
22時半頃 中華料理店を出て、二手に別れ、4名はまっすぐ学院へ。合流した3名はホテルでチェックイン後、学院へ。
29 劉老師主催の歓迎会2日目3名が学院へ着いたのは24時くらいだったでしょうか。
それからもちろん、劉老師主催の歓迎会パート2であります!
例の如く、ココナッツ酒(画像中央にある大きな入れ物がそれ)が用意されていました!!(もちろん劉老師のお隣りは新参者のタカオさん、kaguyaさんに譲りましたが、kaguyaさんは下戸、タカオさんもほとんど飲めないということで、結局お鉢はオクヤマさんと先駆けてきた4名に回ってきましたが、より若いオクヤマさんとケンスケさんに今回はがんばっていただきました。
26時(午前2時)頃 昨日よりも1時間早く飲み干し、お開きとなりました。
明日からいよいよ本格的な研修です。
以上で、第三日(4/29)午後・後編終了!
第四日(4/30)に続く!!

※1 河川の流れ方や、青龍砂と白虎砂(穴地を守る左右の山並み)の地理地勢により判断する。
※2 下盤・・・羅盤により、方位測定をすること。
※3 父卦・・・六十四卦(大成卦)は、父卦、母卦、江東卦、江西卦の4グループに分けられ、上卦と下卦が同じ大成卦は父卦と呼ばれる。

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