今回は予定を変更し、先月末から今月初めにかけて、大きな食中毒事件に発展した「焼肉酒家えびす」に関し、亡くなられた方々のご冥福を祈りつつ、風水学的な考察を行いたいと思います。
事件の経緯は次のようです。
2011年4月、フーズフォーラス社経営の焼き肉店「焼肉酒家 えびす」の砺波店(富山県砺波市)・高岡駅南店(富山県高岡市)、福井渕店(福井市)の3店でユッケなどを食べた顧客 50人弱が食中毒になる事件が発生。そのうち19人が重症と発表される。重症者19人のうち11人から病原性大腸菌のO111やO157が検出された。
福井渕店で食事をした男児は4月21日に入院したが、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症し、4月27日死亡。
また砺波店で家族と食事した男児も、4月24日に入院し、同様にHUSを発症し、4月29日に死亡。
また5月4日には砺波店で4月23日に食事をした女性(40歳代)が死亡し、さらに4日死亡した女性の家族で、いっしょに食事をした70歳代の女性も5月5日午前に死亡。
5/6現在、死者は4人(重症者はいまだ他に20人)となる重大事件に発展する。
死者まで出るこのような大事件に関し、果たしてこうした記事を投稿して良いのか、しばし自問自答しましたが、風水学的環境の重要性を知っていただく上でも、タイムリーなこの時期に投稿するのが、風水師としての使命だと悟り、投稿させていただくこととしました。
さて、焼き肉店「焼肉酒家 えびす」を経営する㈱フーズフォーラスの主な沿革は、
1997年5月 1号店として、富山県高岡市で焼肉酒家えびす高岡駅南店を開店。
1998年9月 資本金300万円で有限会社フーズフォーラスを設立。
2000年12月 資本金を1000万円に増資し、株式会社フーズフォーラスに組織変更。
2010年7月 焼肉酒家えびす横浜上白根店(神奈川県横浜市旭区)を開店し、首都圏に進出。
で、この事件が起こるまでに20店舗を展開し、今後全国的にチェーン展開をなそうとした矢先の事件でした。
本社は、石川県金沢市入江2丁目82-1 ノエビアビル1階です。
下の白地図の+マークのビル内に構えているのですが、エントランスはビル太極(平面図上の重心)から見て東北方位にあり、東南向きです。このエントランスは、家相学的に言えば「欠け」、それも東北表鬼門の欠けです。
実際に現地のエントランスで羅盤測定したわけではありませんが、白地図上では「戌坐辰向」です。
会社の沿革を見ると、1998年(第7運)に法人化と同時に金沢市内に本社移転しています。
最初は小さな事務所に移転し、後に同じ金沢市内で現在より広いテナントに移転したのではないかと予想できますが、2004年前か後かは不明です。
そこで第7運、第8運の2通りの玄空挨星盤を作成しました。
(下画像参照。各宮下段の赤数字は、2011年の九星年盤。)
第7運(左図)ですと、エントランスは震宮(東)にあたり、坐星1、向星8
第8運(右図)ですと、エントランスは震宮(東)にあたり、坐星7、向星5
となります。
恐らく、今回の重大事件が起こってしまったことから類推すると、後者の第8運時に今の事務所に移転したのではないでしょうか。
7と5の組み合わせの三元玄空地理・天卦盪卦法による象意解釈は、失令時にアルコール中毒等の中毒、肺癌や口腔癌等に注意すべし!とあります。
とりわけ2011年は、東に5(五黄)が回座し、その宮の方位に交差点もあり、エントランスの向星5が相当強められてしまっています。
三元玄空地理では、外環境として、交差点や三叉路の交点を重視しますが、事務所南方位に交差点は、国道25号線と交差して交通量の多い交差点ですが、2011年は南方位に2(二黒)が回座しており、挨星盤の南(離宮)の向星2を刺激すると同時に、エントランスの向星5と比和(同じ土性)して強めています。
南方交差点近くには鉄塔もあるので、火生土と2(二黒)を強めるため、なおさらです。
ですから今年2011年は、飲食産業である㈱フーズフォーラスにとって、9年に一度、相当の注意を払わねばならない年であったと言えます。
たとえ第7運時の移転であったとしても、離宮は同じ挨星ですし、2011年は要注意の年であるのです。
風水環境が100%の原因では決してありませんが、恐らく勘坂社長の宿命と連動して、相当慎重に留意すべき年であったことは確かでしょう。
Food for us (我々庶民のためのフード)を文字って社名とし、『得るより与えよ!』というすばらしい社訓を元に、業界内では考えられないほどの低価格でのお客様へのご提供を実現し、年々売り上げを伸ばして、さあこれから全国チェーン展開を!という矢先の重大事件発生・・・、返す返す残念でなりませんが、社長はまだ42歳と若く、経営力にも長けている、まだ将来のある有能な人材だと思われます。
しかしこれだけの重大事件を起こしてしまったわけですから、まずは責任転嫁することなく反省、悔い改めをなし、そしてなによりも償い、弁償をしっかりとなし、会社設立の原点に返って、時間をかけても、いつしか新たに再出発をしてほしいと思います。生涯、負債をかかえながらも・・・。
拙者も他人事ではありません。業界は違えども、同じサービス産業、心して仕事に臨んで行きたいと氣を引きしめさせていただきました。
最後に再度、亡くなられた方々のご冥福と、入院中の方々の早期回復を祈願します。
註)事件の経緯と会社の沿革は、Wikipediaを参考とさせていただきました。
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