風水探訪

伏見稲荷風水考

今月晦日になってしまいましたが、今月二回目のブログ投稿です。
昨日は広島に向かう新幹線内での投稿でしたが、今回も帰路の新幹線内で、スマホ操作での投稿となりますが、16日午前、風水鑑定の前に参拝した伏見稲荷を、風水的に考察します。京都の寺社は、ほとんど訪れていましたが、伏見稲荷はまだ訪れたことがなく、初めてでした。
14日から数年に一度と云われる大寒波が日本列島を襲い、16日もまだ、上空には強力な冬将軍が居座っていました。稲荷駅に着いたときはまだ晴れ間が見えていましたが、10時頃になるとまた雪が散らついてきて、手がかじかむ寒さの中の参拝でした。
さてそれでは、順を追って説明させていただきます。
(下画像は、伏見稲荷境内周辺のGoogle衛星画像)

伏見稲荷周辺航空写真

稲荷駅改札を出ると、道を隔ててすぐ目の前に、大鳥居がありました。

伏見稲荷の大鳥居と本堂

大鳥居前の参道脇には、「外国人に人気の観光地三年連続第一位」なるのぼりが立ち並んでいましたが、確かに、日本語よりも中国語や韓国語、英語のほうが多く耳にすると感じるほど、外国人観光客が多かったです。
大鳥居をくぐり、手水舎にて手口を浄め、本殿にて参拝しました。

伏見稲荷奥の院

本殿は西向き、二十四山方位で酉向き、卯山酉向でした。
順路の看板どおりに本殿裏手に進むと、境内のガイドマップがありました。

伏見稲荷境内MAP

伏見稲荷の御神体である稲荷山は、標高わずか233mゆえ、山頂まで登るつもりでしたが、マップには、千本鳥居の名の如く、山頂を頂点として、くねくねと続く山道沿いにずらっと鳥居が並び描かれており、予想以上に時間がかかりそうだなと感じました。
いよいよ千本鳥居の入り口です。

稲荷山登山道の入り口の千本鳥居

サスペンスドラマとなると京都が舞台になることが多いですね。京都の中でも、この千本鳥居はよくテレビで目にしていましたが、実際にずらっと並ぶ鳥居の中を歩くと、果てることなく続く鳥居は圧巻でした。折りしも小雪が舞い始め、より一層幻想的でした。
しばらく進むと鳥居のトンネルは一旦切れ、奥社がありました。
奥社も本殿と同じく卯山酉向でした。
奥社で参拝後、さらに続く鳥居のトンネルの中を進んでいきます。
しばらく行くと右手に、小高い丘に続く小道があり、神寶神社と書かれた案内板がありました。先に見た境内マップには書かれていませんでしたので、飛ばそうかなとも思いましたが、何かもったいないように感じ、寄っていくことにしました。
小道は結構急で、さらに濡れていたため、ペンギン歩きで慎重に登っていきました。
5分ほど行くと、こじんまりした神社が見えましたが、ここが神寶神社でした。

稲荷山登山道途中にある神寶神社

この神社はほぼ真南向きの子山午向でした。
目を引いたのは、拝殿を守っているのが狛犬ではなく、龍だったことです。
向かって右が天龍、左が地龍です。

image

伊勢神宮の神札と一緒に神寶神社の神札を祀りましょう
という看板に釣られ、参拝後、神札を購入させていただきました。
以下はこの記事のために調べてわかったことですが、
神寶とは神前に奉納する宝物のことで、十種神宝(とくさのかんだから)のことをさしているようです。天津神(あまつかみ)と饒速日尊(にぎはやひのみこと)が地上に降臨されるとき、天照大御神が授けたという沖津鏡(おきつかがみ)、辺津鏡(へつかがみ)、八握剣(やつかのつるぎ)、生玉(いくたま)、足玉(たるたま)、死反玉(まかるかえしのたま)、道返玉(ちかえしのたま)、蛇比礼(へびのひれ)、蜂比礼(はちのひれ)、品品物比礼(くさぐさもののひれ)の十種をいいます。これらの神寶を振りながら祭祀を行えば、死人も甦るほどの呪力があるのだということです。
そんな強力なパワーのある神社に参拝し、神札もいただくことができ、ついてたなと記事入力しながら、感じています。
参拝後、来た小道を慎重に下り、また稲荷山山頂に向かって鳥居のトンネルを進みました。
しばらく進むと新池という神秘的な池がありました。

稲荷山登山道途中にある池

池のほとりには、熊鷹社という拝所があり、白狐に護られた熊鷹大神が祀られていましたが、多数のロウソクの火が灯り、失礼ながら、一種おどろおどろしさを感じました。

稲荷山登山道途中にある祭壇

ここでも参拝させていただき、さらに先に進んでいくと、京都市内を一望できるビューポイントがありました。残念ながらこの日は悪天候で視界は良くありませんでしたが、それでも市内を広く見渡せました。
さらに進むと四ツ辻という看板があり、左右二手に道が分かれていました。
左が山頂への往路で、右が山頂からの復路です。
往路を上がっていくと、山肌からの湧き水がありました。通常は龍の口から水が出ていることが多いのですが、さすが稲荷山、白狐さんでした。

稲荷山頂上への登山道にある湧き水

このあたりまで上ってくると、鳥居もぎっしりではなく間隔も少し空きますが、相変わらず鳥居が並んでいます。

稲荷山登山道に並ぶ千本鳥居

山頂に近づくにつれ、勾配はきつくなり、階段が続くようになりました。
日頃ジムで定期的に筋トレはしていましたが、還暦を迎えたこともあり、息もはあはあと荒くなってきました。
標高233mとは言え、馬鹿にはなりません。
四ツ辻から上がること30分ほどで、ようやく山頂に辿り着きました❗️
山頂には神社があり、技術芸能の神様が
祀られていると案内板に書かれていました。風水は術に属しますので、上ってきて良かったと感銘しました。

稲荷山頂上の神社

山頂はかなり風も強く、寒かったですが、風水師としてより技術力を高め貢献できるよう、よくよく祈ってまいりました。
この記事に際し調べてわかったのですが、伏見稲荷の創建には、秦氏が深く関わっています。秦氏と言えば、大和朝廷の時代の新羅系渡来人とされ、平安時代前後は豪族として名を馳せ、土木技術に大変長けていました。
なるほど❗️だから技術の神なのだなと合点がいきました。
参拝後、やはり鳥居が並ぶ復路を下りて行き、30分ほどで終点の橋に辿りつきました。

稲荷山下山道
稲荷山下山道終点の橋

今回、下調べを全くせず、御神体の山頂まで登りましたが、低い山とは言え、往復1時間半はかかりました。参拝時間入れれば2時間はゆうにかかります。
神界への幽門とされる千本鳥居は圧巻ですし、まだ行かれていない方は、是非一度参拝し、そして稲荷山山頂まで登ってみてください。そこはまさに不思議な神域です。

新幹線内だけでは終わらず、東京駅からの高崎線内、それでも終わらず、桶川のクリエでダージリンを飲みながら、ようやく完了。
とりとめない内容でしたが、最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

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