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北朝鮮・金正恩委員長を命理学的に考察2(1984年生まれか1983年生まれか?)

 4月も中旬、拙宅近くの桜はすっかりと葉桜と化してしまいました。しかし次から次へと色とりどりの花が咲き、目も心もまさに保養される美しい季節ですね。
 ウメサンちの畑でも、椿とチューリップが満開となり、例年より早く牡丹も開花し始めました。
 ウメサンちの椿は、いわゆるキメラタイプなのか、ほとんどが赤色の花ですが、若干ピンクと白の縞模様の花が混じっています。そして今年は真っ白の花もいくつか咲いて、とてもきれいです。

庭の椿

 チューリップは色により咲く順番が違いますが、今年は黄色の花が早く咲きました。そして昨年より10日以上早く、牡丹も開花しました。牡丹は紅色が一番早く開花しますね。

庭のチューリップ
庭の牡丹

 牡丹は紅色の後、赤色が咲き、そして最後に白色という順でいつも咲いてくれます。これから楽しみです(^^♪

 さて、前置きがかなり長くなってしまいました(^^;
 いよいよ本題に入りたいと思います。前回はウメサンが後にも先にも一度だけ行った北朝鮮ツアーでのレポートでしたが、今回は掲題どおり、金委員長を命理学的に考察したいと思います。
 以前にもブログで前述しましたが、中国屋韓国など、日本以外の東アジア圏の方を命理学鑑定する場合、生年月日が陰暦なのか陽暦なのかを確かめる必要があります。金正恩委員長は1月8日生まれとされていますが、この月日は後者の陽暦で間違いないようです。
 問題は生年です。1982年、1983年、1984年という3つの説がありますが、このうち、1982年生まれというのは信ぴょう性に欠け、1983年か1984年のどちらかのようです。
 アメリカの主要新聞社のひとつワシントンポスト は、金委員長の亡命した叔母の証言から、1984年生まれであるとしているようです。
 この説をとれば、下記の命式となります。

生年 癸亥甲 食神 正財 沐浴 
生月 乙丑癸 偏財 食神 養
生日 辛丑癸     食神 養
生時 不明
空亡 辰巳
格 食神生財格
火土
守護神 戊己癸
大運
0歳~1歳 乙丑 偏財 養
1歳~11歳 甲子 正財 長生
11歳~21歳 癸亥 食神 沐浴
21歳~31歳 壬戌 傷官  冠帯
31歳~41歳 辛酉 比肩 建禄
・・・

 一方、1983年1月8日生まれとすると、下記の命式になります。

生年 壬戌辛 偏官 正財 墓
生月 癸丑癸 正官 正官 養
生日 丙申戊     食神 病
生時 不明
空亡 辰巳
格 官殺混雑格
調候用神 木
守護神 甲乙壬
大運
0歳~9歳 癸丑 正官 養
9歳~19歳 甲寅 偏印 長生
19歳~29歳 乙卯 印綬 沐浴
29歳~39歳 丙辰 比肩 冠帯 大運天中殺
39歳~49歳 丁巳 劫財 建禄 大運天中殺
・・・
 
 先ず、叔母の証言から、最も有力とされている1984年生年説から見てみましょう。
 金委員長の現在の体系はかなり太目です。月支食神格の場合、性格的にはおおらかでふくよかな体形の方が多く、そうした意味では1984年生まれに分があるようですが、金委員長の場合、食神が大過(3つ以上)するため、仮傷官と言って、傷官に似た性情を持ち、感受性が強く神経質で、上司や年上者とぶつかりやすく、おおらかさやふくよかさは影を潜めます。
 また財星を2つ持つため、格としては「食神生財格」となります。この格は、己の技量を生かして財を成すというタイプですが、どうもそうしたタイプには見えません。
 要職を表す官星がなく、国家の元首に就くような宿命には見えません。生時柱にあるかもしれませんが、生時柱は50歳以上の壮年期から晩年期にあたりますので、20代から国家元首に就くような宿命ではありません。

 次に、1983年生年説を見てみましょう。
 月支が正官で、命式内に偏官と正官を併せ持つ「官殺混雑格」です。この格の特徴は、安定性に欠ける運勢で、具体的な現象は、男女で異なります。
 女性の場合は、異性関係が活発で、離再婚の憂いがあります。男性の場合は、仕事面で安定性に欠け、職場を何度も変えたり、同じ会社にいたとしても、所属する部署がころころ変わる傾向があります。一般的にはこのように時系列で不安定さが現れやすいのですが、そうではなく、女性では既婚でありながら、愛人がいたり、男性なら、同時にいくつも職業を兼ねるというように、同時多発的なケースもあるのです。実際に金委員長は、
朝鮮労働党委員長、
朝鮮民主主義人民共和国国務委員長、
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員、
朝鮮労働党中央軍事委員会委員長、
朝鮮人民軍最高司令官
と、5つの職務を兼務しています。
 命式の原局(大運、歳運を入れない生年月日時の四柱に算出された干支や通変星、十二運など)だけでも、1983年生まれが有力だと感じますが、大運(十年運)を見ると、より確信が持てます。
 金委員長の父である金正日総書記は、2011年12月17日に病死されましたが、1983年生まれなら金委員長が28歳、1984年生まれなら27歳でした。金正日総書記の国葬が行われた翌々日の12月30日、 朝鮮労働党中央委員会政治局会議において、亡父の後任として朝鮮人民軍最高司令官に推戴され、就任しています。
 そして2012年4月11日に開催された第4回党代表者会において、総書記に代わる党の最高職として新たに設置された第一書記に推戴され]、政治局常務委員・中央軍事委員会委員長にも就任しました。さらに4月13日の第12期最高人民会議第5回会議においては、「国防委員長」に代わって新設された「国防委員会第一委員長」にも就任し、正式に党・国家・軍の三権を握る最高指導者となったのです。7月17日には、党中央委員会などの決定により、朝鮮民主主義人民共和国元帥の称号を授与されましたが、1983年生まれなら29歳(1984年生まれなら28歳)です。

先ず1984年生まれの命式の大運、歳運から見てみましょう。
父の正日総書記が亡くなった2011年は辛卯年でしたが、生月干の乙にとっては、生日干の辛とダブルで剋を受けています。生月干通変星「偏財」は、男性にとって父を意味しますが、父が剋を受ける、父がダメージを受けることになります。しかし命式に3つある食神(癸)が辛と乙の通関神(つうかんしん、相剋関係の間に入り、相生関係とする五行のことで、この場合は癸が辛と乙の間に入り、金剋木関係を金生水生木と解消している)となっているため、この憂いは解消されています。
大運干支は壬戌で「傷官 冠帯」運ですが、生財格を益々強める吉運にあり、世襲した現実とは、決して矛盾はしません。

 それでは、1983年生まれの大運、歳運を見てみましょう。
 父の金正日総書記が亡くなった2011年12月は辛卯年でしたが、大運も29歳直前で、まだぎりぎり乙卯の運気にありました。生年支は戌ですが、卯-戌の支合がふたつ重なった年でした。これにより戌の蔵干通変星「正財」がとても強くなります。一方、年干の辛と生日干の丙が辛-丙の干合して癸(正官)を新たに生んでいます。財は官を生じる関係ですが、支合で強くなった正財が、正官を新たに生み出すパワーを強めているのです。父の死後、労働党幹部の後押しを受け、まさに押し出されるように国家元首の地位を得るようになったと言えます。
  2012年は壬辰年でしたが、この年の1月8日に29歳となり、大運干支は丙辰で、生年支の戌とは、辰-戌の対冲がダブっています。戌の十二運は墓で、冲を受けると「墓庫冲開」と言って、若い時は金庫、老齢時には文字通りお墓が開くとされます。戌の蔵干通変星は正財ゆえ、まだ若い金正恩委員長にとっては、金庫が開かれることになります。北朝鮮の軍事予算は国家予算の16%(日本は3%弱)ほどとされますが、この若き国家元首は、自由にその予算を使えるようになり、特に核開発に多くを投入することができるようになったのです。
 算命学的には、29歳から20年間に渡る大運天中殺に突入しており、人生の枠組がはずされて、まさに己が意のままに政財界、そして軍を動かせるようになったわけです。ただし29歳~39歳の十年間は、生年干支とは丙-壬かつ辰-戌の天戦地冲の期間です。
 天戦地冲とは、地支が対冲となるだけでなく、天干も陰陽が同じで剋する関係となっている場合を言い、天も地もぶつかる波乱を意味します。 生年は家系や祖業の場ですが、この場に波乱の暗示があります。実際に、2013年には実質金委員長に次ぐNO.2であった、叔父の張成沢国防委員会副委員長を粛清し処刑、2017年には、なんと兄の金正男氏を暗殺したとされており、朝鮮民族がとても大事とするはずの宗族(そうぞく)を粛清するという残虐な結果となりました。また、生年柱の通変星は偏官と正財ゆえ、政財界ともに不安定さは拭えず、結果の場である生日干支とは、大半会(だいはんえ、干が同じで地支が半会)ゆえ、想定外の結果になりやすく、39歳となる2022年までに、国内における内乱の憂いがあります。
 とにもかくにも、2022年までのあと4年間は、朝鮮半島に目が離せません!もしも朝鮮半島で内乱や戦争が起これば、当然日本も巻き込まれるのは自明の理!国会で重箱の隅をつつくように、森友・加計問題を審議しているときではないとウメサンは危惧しています。
 話が東アジア情勢に対する私見へと逸れてしまいそうなので、戻します。
 結論として金正恩委員長の生年は、命式原局と大運より、1983年であるとウメサンは思います。

 最後にやはり言及せざるを得ず、お許しいただきたいのですが、ウメサンが危惧するのは、金正恩委員長の祖父で、現北朝鮮民主主義人民共和国の建国の父である故金日成主席の生誕地とされている白頭山(ペクトサン)の噴火です。下記はWikipediaより転載した白頭山画像ですが、頂上にはカルデラ湖があり、その美しい光景は見てわかる通りで、北朝鮮におけるNO.1の観光地であり、聖地なのです。本当にきれいですねえ!

白頭山

 白頭山は標高2744メートルの火山ですが、1000年ほど前の946年に、人類史上最大級の噴火を起こし、吹き飛ばされた灰や岩石は遠く日本まで到達したといわれています。2013年に調査したロンドン大学の地震学者によると、頂上から直下にある岩石は、部分溶融したマグマがあるということが判明しているそうです。ということは、噴火を誘発しようとしている原因がなんであれ、それがまだ収束していないことを示しているのだとか・・・。そして、946年の噴火と同規模の爆発が起こる可能性大はあり、そうなれば大惨事になると、地震学者らは指摘しているのです。
 度重なる地下核実験が、噴火を誘発する可能性は高いとウメサンは思っています。これ以上の核実験を行うとすれば、金委員長の宿命からして、まさに想定外の大惨事なり兼ねないと感じます。
 民族が真っ二つに分断されているという悲劇が、近い将来、より平穏な形で解消されますよう、その悲劇に少なからず歴史的責任のある日本の一国民として、心より祈願して止みません。

 

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