風水学 風水探偵 占術

富田林警察署被疑者逃走事件を風水学的に考察

 8日、24節気の白露を迎えました。早朝、野草の葉に白露(しらつゆ)が生じ始める季節の到来を告げてくれます。まだまだ露が生じるのはもう少し先の感がありますが、観測史上最多の猛暑日を各地で記録した7月、8月を過ぎ、雲もだいぶ高くなってきて、ようやく初秋らしい気候になってきましたね。
 しかし今月初旬は、関西では台風21号による風水害、そして北海道胆振東部地震と、大変な自然災害が続きました。下図は今年の九星年盤です。

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 九紫中宮の今年は、九紫(火星)の持つ「火」の象意のとおり、猛暑や火事、噴火など、顕著な一年となっています。
 また、「水」の象意を持つ北方位に年五黄と年三煞が回座しているため、水害の憂いがある一年です。まさにその両方が具現化してしまっています。犠牲になられた方々のご冥福と、被災地の早期復興を祈るものです。

 さて、今月最初の投稿は掲題についてです。警察の威信をかけての、何千人もの警察官を動員しての捜査にも関わらず、もう一ヶ月近くになりますが、今日現在、いまだ身柄確保がされていません。
 事件の概要は改めてご紹介する必要もないと思いますが、強盗傷害罪などの多重容疑で拘留されていた樋田淳也容疑者が8/12の夕方、富田林警察署の接見室から弁護士との接見後に逃走した事件です。
 下画像は、GoogleMapの衛星画像に加筆したものですが、富田林警察署の建物は、家相学的には西南が大きく欠けたL字型であることがわかります。ただのL字型ではなく「ピストル型」です。警察署にはぴったりの形状とも言えますが、風水学的には不安定要素が大きく、事件事故に遭いやすい形状と言えます。実際にウメサンは今まで、こうした形状の家宅を数件鑑定しましたが、すべての家宅で事件事故が遭ったわけではありませんが、放っておけば刃傷沙汰になりかねないような家庭もあり、夫婦家族、社内人間関係の不和が際立っていました。著名な女優さんの住居を最近風水鑑定させていただきましたが、やはりピストル型で、やや張り出した玄関がスライド(弾丸を薬室に送り出す部分)に当たり、完全なピストル型でしたが、舞台で怪我をされる事故を負われていました。そこに住んでから良くない事が多かったとのことでしたが、今は移転され、元気に女優としてご活躍されています。
 中国五術の命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)・医・山(ざん)のうち、手相や観相と同じ相術に分類される風水学では、建物や敷地の形状から連想される物が持つ形質を重要視し、実際にその形質が現れやすいと言えます。

富田林警察署周辺風水鑑定図

 上記鑑定図でわかるように、玄関は建物の向首面※1に対し、東北~西南に走る道路に向け、斜めに張り出しています。建物の向首は北向き、24山では癸向きですが、玄関は西北向き、24山では亥向きで、巳山亥向の建物です。1989年3月に現在の建物に建て替えられており、三元九運では第7運です。
 図に宅運盤(飛星チャート)を加筆していますが、図面の方位に合わせています。各宮(方位)の上段赤字のうち、左側は2018年九星年盤、右側は2018年8月の九星月盤です。各宮黒字数字のうち、下段は運星、中段の左は坐星、右は向星ですが、九つの宮全てで、この3つの数字()が連なっている(例えば中央の宮は6-7-8)ことがわかります。宅運盤は1運から9運まで、24山毎に作成されますので、9×24=216ありますが、このように数字が連なるのは数少なく、「連珠三般卦」と呼ばれる特殊な宅運で、吉なのかというとそうではなく、一定の巒頭(らんとう、簡単に言えば周辺環境)要件を満たさない限り、凶とされます。ここではその詳細は割愛しますが、結論から言うと要件を満たさず、残念ながら凶です。
 そのうえ、前述しましたように、今年は建物の向首、それも玄関である北に年五黄、年三煞が回座しています。建物向きの亥は、三煞のうちの劫煞にあたります。五黄も三煞も災厄を招く憂いがありますが、三煞のうちの劫煞は、交通事故や山の遭難などの不測の災いの憂いがあります。まさに今回の被疑者逃走事件は、予想だにしなかった不意うちを食らった事件だったわけです。
 さらに今年の8月は、西南方位に月五黄が回座していましたが、建物の大きく欠けている部分は、西南方位にあたります。この建物はピストル型であることは前述しましたが、この欠けた部分の奥の角は、ピストルのトリガー(引き金)にあたり、まさに五黄がこの引き金部分を刺激し、大きな事件が署内で発生することを暗示していたとわかります。
 今回の逃走事件を通じ、改めて建物形状の重要性、五黄や三煞の恐ろしさを痛感させられます。なおこうした凶煞に対して、予防したり軽減する化煞法がありますので、ご安心ください。詳しくは、ウメサンが主宰する立命塾の実践的風水学講座※2にて、詳述致します。
 さて、最後に命理学的な補足を簡潔にさせていただきます。ネット情報によれば、樋田容疑者は1987年12月29日生まれとなっています。通常四柱推命学の命式を作成して解読させていただいていますが、今回は干支関係のみの解説です。干支は下記のとおりです。
 生年 丁卯
 生月 壬子
 生日 壬子

 生月と生日の干支が同じである、宿命律音(りっちん)の持ち主です。この宿命は、
①あるときから、人生が真っ二つに二分されたように、まったく異なった人生を歩む
②同じ過ちを繰り返してしまう
という特徴があります。樋田容疑者には、過去にも犯罪歴があるようですが、まさに②が具現化しているわけです。そして今回の逃走事件により、逮捕されればかないの長期間、刑務所生活を行うことになり、①も悪い意味で具現化してしまうことになります。
 とは言え、全ての人がそうなるわけではありません。実際、故星野仙一さんは、この宿命の持ち主でしたが、星野さんのように、ひとつのこと(星野さんは野球)に没頭し続ければ、その道で新たな金字塔を打ち立てられるとされます。
 また、丁と壬は干合し、ひとつになろうとしますが、丁がひとつに対し、壬がふたつあるため、ふたつの壬がひとつの丁をめぐり、奪い合う関係となっています。これを妬みの合と呼びますが、妬みをいだいたり、買ったりしやすいのです。
 さらに子と卯は「旺氣刑」の関係で、他人との争いごとが付きまとう暗示があり、最悪の場合、刑罰に処される憂いがあります。
 宿命律音、干合、刑に関しては、詳細は拙著「チャンスの神様の前髪をつかめ!」にて詳述しています。
 なお、樋田容疑者と同じような宿命を持って生まれたら、みんなそうなるのかと言えば、決してそうではありません。家庭環境や風水環境により、差異が生じてきますし、もし自分の生きがいを早期に見つけ、それに没頭し続けることができていれば、妬合や刑の凶作用は抑制でき、誘惑という試練があっても乗り越え、試練のあとの大きな恵みを得ることができるのです。
 願わくば早く自首し、刑を受け、己の宿命を知る機会を得て自戒し、出所後は生きがいを得て、同じ過ちを繰り返すことのない人生を送ってもらいたいと思います。
 警察署としても、今回のような不祥事が二度と起こらないよう、氣を引き締めていただきたく思います。
 
※1向首面
 建物の向きを決定する氣口のある面。戸建ての場合は玄関のある面であることが多いが、マンションのユニットの場合は、バルコニー側が向首面となることが多い。

※2立命塾実践的風水学講座
 毎年、一年のカリキュラムにて、風水学(4月~8月)、四柱推命学(9月~12月、)易学(1月~3月)と、毎月土日続けての二日間で講座を設けており、3つのうち、どこから始めても大丈夫となっている。
 ベストは、陰陽五行、干支の基礎からじっくりと学べる9月(今期は9/22)開講の実践的四柱推命学から始めるのが良い。

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