四柱推命学・算命学 占術

ボクシング連盟の山根明会長辞任劇を命理学的に考察

 7日立秋を過ぎ、8月庚申月の気運に入りましたね。暦の上ではもう初秋の訪れを告げていますが、とんでもないですね。台風13号が過ぎ行き、これからまだまだ酷暑が続きそうです。
 さて、先月下旬から今月上旬にかけて、テレビのニュース、ワイドショーでは、もっぱらボクシング連盟のお家騒動について、連日ほぼトップニュースで取り上げられていますね。この騒動の中心人物は、ボクシング連盟の山根明会長ですが、8日に辞任表明されましたね。今月最初の投稿は、山根明会長について、命理学的に考察してみました。
 Wikipediaによると、山根明会長は1939年10月12日生まれとなっています。ネットやマスコミ報道をまとめると、次のような経歴となっています。
 山根会長は在日韓国人で、韓国名では文甲明または文沢明で、大阪府堺市で生まれ、生誕後すぐに母親に連れられて韓国の釜山に移住し、10歳のときに再び大阪府に戻ってきたとのことです。1939年と言えば、太平洋戦争勃発の直前で、在日韓国人であった会長の親子が、大日本帝国の「挙国一致」政策の圧力を逃れ、故郷の韓国(当時は朝鮮)に渡航したのは理解できますね。
 若い頃の経歴は不明ですが、1980年(41歳)に帰化し、姓名を山根明に改名したということです。大阪府内の大学のボクシング部コーチ、監督を歴任し、2000(61歳)年のシドニーオリンピックでは、ボクシング競技の監督という大役も担われました。
 ボクシング連盟においては、1991年(51歳)日本ボクシング連盟理事、1995年~2002年世界アマチュアボクシング連盟常務理事、そして2010年(71歳)日本ボクシング連盟副会長を経て、遂には72歳の2011年2月に会長に就任され、そして73歳の2012年10月には、理事会全員一致で「終身会長」となられています。そんな出世街道を歩んできた会長に対し、判定操作やグローブ独占販売などの不正疑惑に関して内部告発され、今回の辞任劇となってしまいました。
 今年は九紫中宮年で、年五黄が北方位に回座しています。北の後天八卦は「坎(かん)」で、坎には水、男女関係、秘密、部下などの象意があり、そこに年五黄が回座すると、水害、秘密が漏れる、部下とのトラブルなどの憂いがあります。まさに今年は、北陸の豪雪、西日本豪雨や台風による記録的な水害、新潟県知事が女性問題で辞任、不倫報道により小室哲哉引退、日大アメフト部の反則タックル問題などなど、まさに五黄により「坎」の象意が凶作用として具現化してしまっていることを感じます。ちなみに、タイで起こったサッカー少年達の洞穴遭難事件も、坎の持つ象意である穴に水が流れ込んだ遭難でしたが、無事救出されてよかったですね。
 今回のボクシング連盟お家騒動も、部下による内部告発が発端でしたが、運勢的には北(坎)に回座した年五黄の凶意によるものと言えます。
 さて、それでは本題の命理学的な考察に入りましょう!
 山根会長の命式は下記のとおりです。
 生年 己卯乙 正官 傷官 死 
 生月 甲戌辛 食神 印綬 冠帯
 生日 壬午己     正官 胎     註)蔵干は算命学の二十八元に依る
 生時 不明
 空亡() 申酉
 格 官印格
  火
 守護神 丙丁
 大運(十年運)
 0歳 ~ 1歳 甲戌 食神 冠帯
 1歳 ~11歳 癸酉 劫財 沐浴  
11歳 ~21歳 壬申 比肩 長生 大運天中殺
21歳 ~31歳 辛未 印綬 養  大運天中殺
31歳 ~41歳 庚午 偏印 胎  大運天中殺 自刑
41歳 ~51歳 己巳 正官 絶
51歳 ~61歳 戊辰 偏官 墓  害
61歳 ~71歳 丁卯 正財 死  支合
71歳 ~81歳 丙寅 偏財 病  三合火局(異次元融合)
81歳 ~91歳 乙丑 傷官 衰

 歳運
2018年 戊戌 偏官 冠帯  
 
 
 上記はネットや報道で伝えられている1939年10月12日生まれでの命式です。韓国人の場合、年長者であればあるほど、陰暦(旧暦)を使用する場合があります。韓国のみならず、北朝鮮、中国、台湾でもそうです。ですからウメサンは、韓国籍や中国籍の方を鑑定する場合、必ず生年月日は陽暦(新暦)か陰暦(旧暦)かをお尋ねすることとしています。もしちまたで言われている山根会長の生年月日が陰暦に寄る場合は、陽暦に換算すると1939年11月22日生まれとなり、命式は下記のとおりとなります。

 生年 己卯乙 偏官 食神 長生 
 生月 乙亥壬 食神 劫財 帝旺
 生日 癸亥壬     劫財 帝旺    註)蔵干は算命学の二十八元に依る
 生時 不明
 空亡(天中殺) 子丑
 格 
 調候用神 火
 守護神 丙丁

 0歳 ~ 4歳8か月    乙亥 食神 帝旺
 4歳8か月~14歳8か月 甲戌 傷官 衰 
14歳8か月~24歳8か月 癸酉 比肩 病 天戦地冲
24歳8か月~34歳8か月 壬申 劫財 死
34歳8か月~44歳8か月 辛未 偏印 墓 三合木局(異次元融合)
44歳8か月~54歳8か月 庚午 印綬 絶
54歳8か月~64歳8か月 己巳 偏官 胎
64歳8か月~74歳8か月 戊辰 正官 養   害
74歳8か月~84歳8か月 丁卯 偏財 長生 半会
84歳8か月~94歳8か月 丙丑 正財 沐浴 大運天中殺

 さて、山根会長の生年月日は果たしてどちらでしょうか?
 ウメサンの見解としては、前者すなわち10月12日生まれが有力ということです。山根会長をその外見とマスコミ報道だけで判断すると、劫財帝旺をふたつも持つ後者の11月22日生まれのように感じますが、Number Webの山根明その知られざる素顔によれば、アマチュアボクシングに命をかける一途な性格で、大変人情に熱く、多くの優秀なボクサーを育てておられ、教育の星である印綬を元命に持つことが理解できます。
 そして経歴を見れば、見事に大運のとおりに、人生の転換期と浮沈が現れています。
 山根会長は立運が1年運で、1歳、11歳、21歳、31歳、41歳、51歳、61歳、71歳・・・が十年運の区切り、すなわち転換期ですが、実際生後間もなく釜山に渡り、10歳で大阪に戻っています。41歳で日本人に帰化し、51歳でボクシング連盟理事、61歳でシドニーオリンピック監督、71歳でボクシング連盟副会長、72歳で会長就任と、見事に大運の区切りの歳前後が転換期となっています。
 取り分け71歳から81歳は、生日支「午」を中心として、生月支「戌」と大運支「寅」が、寅‐午‐戌の三合火局を形成し、異次元融合の十年間となっています。ウメサンの近刊書「チャンスの神様の前髪をつかめ!」では、びっくり融合と名付けています。まさにびっくりするようなことが生じるときなのです。
 山根会長は2012年の73歳のときには、全理事一致で終身会長にまでなられていますが、今までの歴代会長では初めてのことで、まさにびっくりの名誉でした。しかし三合の現象は、良いことばかりとは限りません。今回のお家騒動により、辞任に追いやられてしまいましたが、本人もびっくりの内乱だったでしょう。三合のときというのは、チャンスのときではありますが、動機や行いによっては、奈落の底に落ちることもあります。 三合については、「チャンスの神様の前髪をつかめ!」にて、わかりやすく説明していますので、購読いただけますと幸甚です。
 マスコミ報道だけを見ると、暴力団と関わり、私服をこやす、いかにも悪人のレッテルを張られた人物に映りますが、多くの優秀なボクサーを育てた名伯楽であり、終身会長に推挙された功績があることも、ぜひ覚えておかねばならないと、ウメサンは感じました。

追伸) より深く学びたい方へ
 ウメサンの私塾「立命塾」では、9月~12月の四か月間、
 第十二期立命塾実践的四柱推命学講座
を催行します。ぜひ塾の門を叩いてください。お待ちしておりますm(__)m

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