風水学 風水探偵 擇日

京都アニメーション放火事件を風水学的に考察Ⅰ

七月に入ってから記録的に曇天続きで、何日か雲の切れ間から太陽を拝むのがやっとでしたが、ようやく西日本から徐々に梅雨明けの発表があり、関東も一両日中に明けそうですね。曇天雨天続きでは気分もいまいちすぐれず、拙宅の小さな畑の野菜やスイカの生育も今一つで、太陽による日照の大切さをしみじみと感じましたが、梅雨が明けると今度は酷暑、神様は決して楽はさせてくれませんね。
さて、今月も残り一週間足らずとなりましたが、ようやく今月最初の投稿です。今月は参議員選挙という今後の国政を占う重要な行事がありましたが、一方ではあまりにも悲惨な事件が起こってしまいました。事件から一週間以上が経ちましたが、34人もの尊い命が失われた京都アニメーション放火事件について、犠牲になられた方々のご冥福を祈りつつ、風水学と命理学の視点から考察させていただきます。
ウメサンは特にアニメファンというわけではなく、たまにテレビで、ディズニーやスタジオジブリ制作のアニメを鑑賞するくらいで、申し訳ないですが京都アニメーションについては、まったく無知でした。タイトルだけは知っていた「けーおん!」「涼宮ハルヒの憂鬱」などの制作会社で、「京アニ」の通称で多くのファンがいることを、今回の事件を通して初めて知りました。
7月18日、ウメサンは一日講座を東京で行い、帰路の電車内でiPhoneにてyahooニュースを通して事件を知りましたが、そのときはまだ犠牲になられた方は2名でした。帰宅したのは19時過ぎでしたが、妻から「京都で放火があり、10名以上の方が亡くなった。」と聞き、絶句しました。テレビでNHKニュースを見ると、まだ鎮火しておらず、被害の実状がまだ不明だということでしたが、時間を追うごとに犠牲者の数は増え、明け方になってようやく鎮火、犠牲になられた方は33名(その後1名増えて34名)にも上る平成以降最悪の放火殺人事件となってしまいました。事件の経緯を簡潔にまとめると次のとおりです。
7月18日の午前10時半頃、京都アニメーション第1スタジオ(地上3階建て、延べ面積691.02 ㎡)に男が侵入し、バケツで約10リットルものガソリンを建物1階受付付近や従業員などにかけてライターで着火、爆発を伴う火災が発生し、着火箇所近くには3階まで通じている螺旋階段があり、吹き抜け構造となっていたことで、まるで煙突のように黒煙を伴う火が一気に2階、3階へと燃え上がり、建物は全焼し、34名もの尊い命が失われてしまいました。
現場住所は京都市伏見区桃山町因幡15-1で、経度は135.79度となり、地方平均太陽時は標準時に対して+約3分です。7月18日の午前10時半というと、均時差を含めても-4分ほどで、真太陽時は10:26となり、2時間スパンの十二刻では巳刻となり、玄空大卦擇日課式は下記のとおりです。

2017.7.18.10:35 日課式

年干支「己亥」と時干支「癸巳」が天戦地冲となる凶課式です。天戦地冲は天干が衝突し、さらに地支も衝突、天地共に衝突するため、物事が破れやすく凶とされます。時間的には凶事が起こりやすいときでした。とは言え、これだけで凶事が起こるわけではありません。さらに風水的、宿命的、人為的なさまざまな要因が重なって、凶現象が起こってしまいます。次に風水的要因を見てみましょう。
下記は、第一スタジオを太極(中心)とした風水24山方位図です。

京都アニメーション第一スタジオ周辺風水図

先ず気になったのは建物の坐向で、真北からその地域の偏角をとった磁北を基準とした場合、八方位では東南向きなのですが、建物の向きは、24方位ではかろうじて辰向きとなります。しかし辰と巽の境界線に限りなく近い向きとなっています。実際に現場で羅盤測定したわけではないため、はっきりはわかりませんが、境界線上に乗っているとしたら、二十四山空亡という大凶です。乗っていないとしても、かなり境界線に近いのは間違いなく、境界線上の左右三度以内なら「陰陽差錯」となり、建物内の氣の分布は不安定となります。
巒頭(らんとう、周囲環境の吉凶)的には、玄関がT字路口にあり、玄関正面の道路より槍煞(目に見えない槍のような鋭い氣)を受け、財と丁(てい、健康と和合)の両面にダメージを与えています。これだけならさほど大きなダメージではありませんが、巒頭上の煞に理氣(りき、時間と方位により変化する氣)の凶星が加わると、大きなダメージとなります。
玄関正面の道路のある方位に、年五黄や月五黄が回座した年や月は要注意ですが、事件の起こった2019年7月は、五黄が東南方位に回座していました。
建物の坐(向きの180度反対)は西北で、24山方位では戌となります。建物の坐に年五黄や月五黄、歳破や年三煞が回座したときは、一切の修造改築、動土はタブーとされ、犯すと災厄を招きやすいのですが、坐となる戌は、年三煞が回座しています。もし、リフォームやレイアウト変更などしていたら、タブーを犯したこととなり、災厄を招きやすくなります。
また、河川の合流点や屈曲点が近くにあると、吉凶両面で影響があり、現場から見ると西南方位に用水路屈曲点があります。吉星(八白や一白etc.)がその方位に回座する年月は、財氣をもたらしますが、凶星(五黄や二黒etc.)が回坐した年月は、災厄をもたらしやすくなります。
今年は西南方位に年五黄が回座しており、建物西南方位に氣口(、従業員通用口、窓)があると、災厄を招きやすい年でした。(次回の記事で、フロア図面を掲載し、三元玄空風水的に考察していきますが、建物太極から西南方位に、従業員通用口があります。)
この記事を入力しているときに、yahooニュースで重傷だった方が亡くなられ、犠牲者は35名となったことを知りました。
次回考察Ⅱに続きますが、フロア図面をもとに、玄空宅運盤(飛星チャート)と照合して分析を進め、さらに被疑者の生年月日をもとに命理学的にも考察します。
考察Ⅰの最後に、亡くなられた方々のご冥福を心より祈り、治療中の方の早期回復を祈願します。
pray

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