風水学 風水探偵

~御嶽山風水考(犠牲になった方々のご冥福を祈りつつ追悼の記事として)~

2014年9月27日11:52、御嶽山が水蒸気爆発による噴火が起こり、30日現在、12名もの登山者が亡くなり、いまだ心肺停止で救出されていない方が24名、行方不明者が多数という、大きな天災となっております。
ウメサンの予定では、アナ雪で大ブレイクした神田沙也加さんに、運勢学上のスポットライトを当てた記事を28日に投稿する予定でしたが、タイムリーではないため保留とし、後日投稿します。

今回は、追悼の思いを込め、御嶽山に関して、Wikipedia等でネット検索した知識を参照しつつ、風水学の視点で考察させていただきます。

御嶽山は「おんたけさん」と読み、木曽節の一番目の歌詞、
「木曽のナーア 中乗りさん
木曽の御嶽(おんたけ)さんは ナンジャラホーイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
ハー ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ(合唱)」
は誰しもが知るところですね。
歌詞にある中乗りさんが何を指すのかは諸説あるようですが、、伐採した材木を木曽川を下って運ぶ筏の船乗りのうち、中央の船乗りを「中乗り」と言い、これを指すというのが一般的な説だそうです。
木曽節でも有名なこの御嶽山は、長野県木曽郡木曽町~王滝村と岐阜県下呂市~高山市にまたがり、東日本火山帯の西端に位置する標高3,067 mの複合成層火山です。
それまで死火山と認定されていた御嶽山が、1979年突然と噴火し、その後死火山、休火山という火山分類は廃止されるきっかけとなりました。(ウメサンが小学生の頃は、火山には活火山、休火山、死火山の三類あることを学び、富士山は休火山だと思っていましたが、こうした分類は廃止されたことを、今回記事にするに当たり調べる中、初めて知った次第です。)このときの噴火も、今回と同じ水蒸気爆発によるものでした。
水蒸気爆発って!?
恥ずかしながらウメサンは、マグマ噴出による噴火以外、知りませんでした…、風水師(地理師)たる者がお恥ずかしい限りですm(__)m
噴火の定義は、「火山からマグマや火山灰などが噴き出すことである。火山活動(かざんかつどう)の一つで、マグマの性質によって、規模や様式にさまざまなものがある。気象庁では、火口から固形物が水平あるいは垂直距離でおよそ100 – 300mの範囲を越したものを“噴火”として記録することになっている。」とのことです。
さて、水蒸気爆発とはなんでしょうか?
水蒸気爆発とは、水が非常に温度の高い物質と接触することにより気化されて発生する爆発現象のことで、身近な例では調理時、天ぷらなど揚げ物を調理中に油に火が点いた場合、火を消そうと水をかけると水蒸気爆発が起こります。また、原子力発電施設におけるほとんどの原子炉で燃料被覆管に用いられているジルコニウム合金は1,400℃で溶融を始め、その溶融体が冷却水中に落下すると水蒸気爆発をおこすとされ、2011年の東日本大震災の際、福島第一原発の三号機の建屋爆発も、水蒸気爆発が原因だとされています。
火山における水蒸気爆発は、地殻内のような密閉した空間に帯水層があった場合、そこへマグマが貫入することによって大量の水蒸気が急激に発生し、密閉空間内の水が熱により急激に気化・膨張することにより、密閉していた物質が一気に破砕されて起こります。その際にマグマも一緒に放出された場合、特にマグマ水蒸気爆発と呼ぶとのことですが、今回はマグマ成分は検出されていないようです。
この水蒸気爆発が、御嶽山山頂の剣ヶ峰から西~西南方位にあり、西北から東南に連なる火口群のうち、西北に位置する火口下で起こり、大量の噴石や火山灰を飛散せしめ、今回の天災となってしまいました。
地理風水学的に見ると御嶽山は、海抜3067mの剣ヶ峰をはじめ、摩利支天山(2,959.2 m) 、継子岳(2,858.9 m) 、継母岳(2,867 m) などの外輪山が南北約3.5 kmに渡って波型に連なった山頂部となっていて、全体的には台形の山容です。
下画像はWikipediaより転載させてもらった「雲海に浮かぶ冠雪している御嶽山」です。

御嶽山(Wikipediaより)

御嶽山の東方から撮られたものすが、山頂部左側の最も高い尖った峰が最高峰の剣ヶ峰で、中央やや右寄りの尖峰が摩利支天山です。摩利支天山のすぐ左側はなだらかな凹部となっていますが、ここは賽の河原と呼ばれています。これらの名称からしても、とても神仙的な山であることを感じますが、地理風水学的には、尖峰となっている剣ヶ峰~摩利支天山までの山頂部の形状は「仙橋(せんきょう)」と称され、大変珍しい山容なのです。
仙橋図右図は、明代に記された地理風水書「地理人子須知」より転載したものですが、五行で火形の尖峰が両側にあり、その間に五行で水形の波打った形状となった山頂部の山を、まるで両端に支柱があり、その間の天空にかけられた橋のような形状をしていることから「仙橋」と呼ばれ、文字通り神仙の橋を意味し、陰宅において、こうした独立峰の山を案朝山にとることができれば、仙人のように高徳で、健康長寿の家系になるとされる上吉格の貴山なのです。
Wikipediaによると山名の由来はつぎのとおり。
遠く三重県からも望めたため、「王御嶽」(おんみたけ)とも呼ばれていた。古くは坐す神を王嶽蔵王権現とされ、修験者がこの山に対する尊称として「王の御嶽」(おうのみたけ)」と称されたが、略されて「王嶽」(おうたけ)となった。その後「御嶽」に変わったとされている。修験者の総本山の金峯山は「金の御嶽」(かねのみたけ)と尊称され、その流れをくむ甲斐の御嶽、武蔵の御嶽などの「みたけ」と称される山と異なり、「おんたけ」と称される。日本全国で多数の山の中で、「山は富士、嶽は御嶽」と呼ばれるようになった。

山に座す神の王嶽が御嶽となったとのことですが、地理風水上の分類である「仙橋」の象意を証明していると言えるでしょう。

今回の天災は、まったく予知できなかった突発的な噴火で、名だたる地震学者の先生方がこぞってショックを受けておられましたが、広島の土砂災害と言い、大自然の脅威と驚異を甘受すべきことを痛感させられてなりません。

今回多くの方々が犠牲となられましたが、御嶽山が富士山、白山とともに日本三大霊山のひとつ(御嶽山の代わりに立山などを入れる場合もある)にもあげられる霊山であり、地理風水学上も「仙橋」に属す神仙なる山であったことは、犠牲になられた方々の高徳を意味していると感じます。心よりご冥福を祈るとともに、再噴火の恐れのある困難な状況の中、救出活動が早期に安全に進むことを願います。
合掌

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