風水探偵

~世界遺産「天龍寺」風水考~

先月は、ついに一か月未投稿となってしまいました…。
2005年よりブログ投稿を開始してから、多用を理由に徐々に月間投稿数が減少しながらも、ここ二年間は、月に二投稿を最低ノルマと自らに課し、なんとか死守してきましたが、ついに…。我ながら情けないですが、心新たとして、また、月二投稿はできるよう、頑張る所存です。
さて出直しの投稿始めは、先週末、京都出張に乗じ、前泊して世界遺産を三カ所(天龍寺、清水寺、銀閣寺)探訪しましたので、その中から「天龍寺」に関して、風水師の立場から考察させていただきます。
当日は京都駅から山陰線に乗車、嵯峨嵐山駅にて下車し、渡月橋付近を散策後、天龍寺を探訪しました。
下画像は渡月橋越しに、撮影場所の保津川ほとりから西北方の小倉山方面を撮ったものですが、きれいな半球状に見える山が小倉山です。この山の東南方に天龍寺はあります。

7渡月橋越しに小倉山を臨む

天龍寺は、臨済宗天龍寺派大本山の寺院で、山号は霊亀山(れいぎざん)、そして寺号は詳しくは天龍資聖禅寺(てんりゅうしせいぜんじ)と称します。ご本尊は釈迦如来で、開基(創立者)は足利尊氏、開山(初代住職)は夢窓疎石です。足利将軍家と桓武天皇ゆかりの禅寺として、京都五山の第一位とされてきました。
天龍寺山門(下画像)はほぼ真東向きになっており、山門をくぐって西方に徒歩五分ほど進むと、本堂である大方丈があります。

7天龍寺山門

途中、弁財天を祀る慈済院がありましたので、お参りしました。弁天堂の天井には、天龍図(下画像)が描かれていました。大方丈手前にある法堂天井に描かれている加山画伯作の雲龍図には、大きさ、迫力とも劣るとは言え、生き生きした龍で立派なものでした。

慈済院弁天堂天井の天龍図

もちろん法堂にも寄り、雲龍図も鑑賞させていただきました。撮影禁止のため画像はありませんが、八方どこから見上げても、龍と目が合うようで、龍氣が宿っている感じです。
本堂にあたる大方丈には、ご本尊の釈迦如来坐像が祀られており、ほぼ正中線の子坐午向となっています。(なお法堂にはやはりご本尊として釈迦三尊像が祀られていますが、同じく子坐午向です。)
大方丈で参拝後、西方へ進んでいくと、目の前にすばらしい風景が広がりました。そこは曹源池庭園ですが、さすが世界遺産!!
室町時代に夢窓国師が設計し造園した庭園は見事でした。
下画像はiphone5sでパノラマ撮影した曹源池庭園ですが、背後の山々と融合させる“借景”という技法が駆使され、いつまで見ていても飽きない光景で、大方丈座敷に座し、しばし見とれてしまいました。

7天龍寺境内の曹源池庭園

池の西方にある小高い森林地帯は現在亀山公園となっており、西南方には嵐山山系、そして西北方には小倉山が見え、池を中心とした庭園と見事に融合しています。
小倉山は亀の甲羅のような形状をしていることから別名亀山と称されていますが、地理風水的には、保津川に向かってやってきた地龍が形状化した『進田亀形』という吉形です。亀山公園はその昔、亀尾山と呼ばれ、亀の尾の部分にあたると見られていたようですが、地理風水的には前後逆で、亀山公園は亀の頭にあたります。甲羅から首を長く伸ばして水を飲もうとしている姿です。亀尾山でなく亀頭山ということですね(^^)(下の周辺地図参照)

天龍寺周辺地理風水図

進田亀形は、亀の頭頂部に龍穴があるとされていますが、現在そのあたりは展望台となっており、保津川の渓谷や嵐山を望むことができる絶景を拝むことができます。
前述したように天龍寺の山号は『霊亀山』、進田亀形のもたらす陰陽の生氣が感じられて名付けられた山号なのでしょう!
さて、大方丈座敷に話を戻します。
いつまでも眺めていたかったのですが、後ろ髪をひかれながらさらに奥に進むと、後醍醐天皇像が祀られている多宝殿があります。そこでも参拝させていただき、さらに庭園を奥に進むと、昭和後期に整備された庭園『百花苑』があり、その入り口では、観音様に仕える蛙さん達も迎えてくれ、心癒されました(^_^)(下画像参照)

天龍寺庭園の百花苑にある観音像と蛙たち

京都出張であれば、日帰りで十分なのですが、今回前泊して世界遺産三カ所を探訪しましたが、充実した風水探訪ができました。風水都市である平安京の跡地「京都」には、まだまだ風水探訪したい箇所がたくさんあり、また出張の折は時間をぜひ取って探訪し、風水記事としてブログ投稿したいと思っています。

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