四柱推命学・算命学 風水探訪 開運法

三合水局の運氣に見事乗じた小池百合子都知事

 暑中お見舞い申し上げます。
 今月最初の投稿は掲題にあるように、舛添前都知事の辞職により、7/31に投開票が行われ、小池百合子さんが公示当初の予想をはるかに上回る291万超の票を集めて、自民公明公認の増田寛也氏、野党統一候補の鳥越俊太郎氏らを大差で破る圧勝の要因について、命理学的に考察します。
(前回の投稿で、次回は三峰神社についての投稿予定と記しましたが、今最もホットな話題を先に取り上げました。三峰神社については、月内には投稿したいと思います
 本題に入る前に先ず、公金の公私混同使用問題で辞任に追い込まれた舛添要一前都知事について考察します。
 舛添前都知事の命式は下記のとおりです。
1948年 戊子癸 比肩 正財 胎
11月   癸亥壬 正財 偏財 絶
29日   戊午丁     印綬 帝旺
生時不明
空亡() 子丑
偏財破格
 火土
守護神  丙丁

63歳~73歳 庚午 食神 帝旺 
2014年    甲午 偏官 帝旺 羊刃 
2016年    丙申 偏印 病

 舛添氏は、猪瀬元都知事の辞任に伴い、2014年に自民党の公認を受けて都知事選に立候補し当選、都知事に就任されました。この年は甲午年でしたが、生年干支の戊子とは「」、さらに年支と生日支が午午の自刑でした。さらに十年ごとの大運を見ると庚午運にあり、生年支「子」と冲、生日支とは午午の自刑です。冲と自刑がダブルとなる年だったわけです。こうした運氣の期間にアクションをなしても、結果が伴わないものです。たとえそのときは良い結果になったとしても、それは表面上に過ぎず、内に火種を持っていることが多く、後々問題が表出してしまうもので、とりわけ自刑の作用である墓穴を掘る結果となりやすいのです。
 舛添氏は、生年と生日の干支が、戊子‐戊午の「納音(なっちん)」で、目指していたものとは反する結果がでやすく、また、生年干‐生月干‐生日干が戊‐癸‐戊の妬合(とごう)ゆえ、妬み嫉みを受けやすい宿命の持ち主です。癸が持つ通変星「正財」をめぐる妬合ゆえ、女性問題、金銭問題にはよくよく注意しなければならない宿命なのですが、家庭の位置である生日支における自刑と相俟って、結局公金をめぐる私的流用(家族旅行や別荘における経費など)疑惑により、辞任に追い込まれてしまいました。

 舛添氏の辞任に伴い、真っ先に都知事選への立候補を表明したのが小池百合子氏でした。
 小池氏の命式は次のとおりです。
1952年 壬辰乙 比肩 傷官 墓
  7月  丁未丁 正財 正財 養
  15日 壬戌辛     印綬 冠帯
生時不明
空亡(天中殺) 子丑
正財正格
調候用神 金
守護神 庚辛

63歳~73歳 庚子 偏印 帝旺 大運天中殺
2016年    丙申 偏財 長生

 小池氏は正財格ですので、きまじめでとりわけ金銭的には表裏のない誠実な性格です。
 また、十二運が「墓」の生年支「辰」を、十二運が「冠帯」の生日支「戌」が冲する、いわゆる「墓庫が開く」命式です。辰が持つ通変星は表現伝達力を意味する「傷官」ゆえ、それを生かして「正財」につなげるという特性があります。小池氏はもともとニュースキャスターとして人気を博していましたが、それも天職だったと言えます。
 なお「傷官」は女性にとって子供も意味しますので、そこが冲されるということは、子縁は薄い憂いがあります。
 小池氏は選挙活動中に誕生日を迎えられ、64歳になられましたが、大運干支は庚子です。本年の地支「申」と生年支「辰」が手を結び、申‐子‐辰の三合水局を築き、本年はいわゆる「異次元融合」できる運氣にありました。生年支「辰」が持つ通変星「傷官」を絡めての三合ゆえ、キャスターで培ったトークを駆使して、支持政党を持たない立場をむしろ有用し、市民運動のムーブメントを起こしての見事な圧勝劇、まさに「小池劇場」でしたね。小池氏にとって、人生に一度しか来ない大運支「子」、その十年のうちたった一年しか来ない「申」年に訪れたチャンスの神様の前髪をしっかりとつかみ、己の天性である表現伝達力を駆使した見事な勝利でした。
 チャンスの神様には後ろ髪がなく、目の前に現れたときに迷うことなく前髪をつかまないと、過ぎ去ってからでは後ろ髪がないのでつかめません。それまで都知事選では後出しじゃんけんが勝利の定説とされていた中、舛添氏辞任直後、いの一番に立候補され、「崖の上から飛び降りる決意」と会見で語られていましたが、それまでの定説を見事覆しての圧勝でした。崖の上から飛び降りる思いで、逆に首都東京の都知事に引き上げられるという、まさに異次元融合が現象化したと言えるのではないでしょうか!
 ただし、舛添氏と同じく、小池都知事も、壬‐丁‐壬の妬合を宿命に持つゆえ、丁の持つ正財、すなわち公金や予算をめぐり、すんなりとはいかない憂いがありますので、乗り越えるためには、副知事をはじめ、右腕となる側近の人事は必須ですし、自民党といかに和解し連携できるかにかかっていると感じます。
 幸い運勢的には調候用神、守護神である庚が十年間めぐってますし、天の守護のもと、初の女性都知事として大いに活躍されることを祈願して止みません。

追伸)
 第十期立命塾「実践的四柱推命学講座」9/17(土)開講

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