三月も今日を含めて三日間を残すのみとなりました。拙宅の近隣では、桜が八分咲きとなり、晦日の31日が最も見頃となりそうです。桜だけでなく、桃、椿、菜の花など、春の花々の共演を見て、癒されているウメサンです。
さて、いよいよ4/1に新元号が発表され、一ヶ月の準備期間を経て、4/30に天皇が退位、そして翌5/1に新天皇が即位され、新時代を迎えます。そこで今回は、新天皇の即位を玄空大卦法の観点から考察し、新時代に向けての天の教示を探りたいと思います。
新天皇の即位の礼は、次のようなスケジュールで行われます。
「剣璽(じ)等承継の儀※1」
10:15 参列者が「千草の間」「千鳥の間」に参集
皇嗣(こうし)の秋篠宮様と常陸宮様が皇族休所にご参集
10:30 新天皇が「松の間」にご入場
皇族に続き、剣璽等を持った侍従が入る
10:40 新天皇が退出され、剣璽等を持った侍従が続く
「即位後朝見※2の儀」
10:50 参列者が「千草の間」「千鳥の間」「春秋の間」に参集
10:55 成年皇族が皇族休所にご参集
11:10 新天皇・皇后が「松の間」にご入場
新天皇のお言葉の後、安倍首相が国民代表として挨拶
11:20 新天皇がご退出
風水をはじめ中国占術は、真太陽時を採用致します。上記時刻は、日本の標準時である明石天文台における時刻ですが、皇居における真太陽時は、地方平均太陽時と均時差を考慮して、22分ほど早まります。
そして、始源(行事が行われるとき)を重要視しますので、新天皇が剣璽等継承の儀にてご入場される時、すなわち標準時の10:30、皇居における真太陽時では10:08が、即位の礼における天時(天が認定する時刻)となります。この時刻は十二刻のうちの巳刻(9時~11時)となります。
玄空大卦法は、年月日時の干支を易卦に変換し、360度円周上に64卦を配した方位を使用します。即位の礼が催される皇居の正殿を太極、磁北を基準とした玄空大卦方位図は下記のとおりです。
上図より、皇居正殿は八方位で東南向き、二十四方位では戌坐辰向、玄空大卦方位では坐卦=風山漸、向卦=雷澤帰妹卦であることがわかります。
また、施主を主事と言いますが、新天皇の生年月日は1960年2月23日ゆえ、生年干支は庚子です。
以上より、即位の礼における玄空大卦擇日課式は下記の通りとなります。
玄空大卦法における吉日時は、日柱を中心として、年月時と吉関係を築かねばなりません。さらに三方口訣(くけつ)と言って、日柱から主事(施主)、日柱から宅坐、宅坐から主事の三方向に天の氣が流れることを重要な要件とし、それを満たして初めて、天の生氣を主事が賜るのです。
三方口訣は、主事と宅坐は同じ卦氣で、日の卦氣が主事と宅坐の卦氣を剋入しており、天の氣が主事に注がれる要件が満ちております。
年月日時の吉関係は、各々の卦氣を重視し、特に時から日の卦氣関係が最重視されます。残念ながら日から時へ剋出となり吉関係ではありません。
ところが64ある易卦は、父母卦と子息卦があり、この親子関係は八グループあり、年月日時と主事と宅坐の6つの易卦のうち、親子関係となる易卦がある場合、催財(財を催す、即ち財を生む)吉課式になります。
主事の風雷益と年の風地観は、恒益親縁グループに属し、風雷益が母、風地観が長女に当たり、催財吉課式を形成しております。
ご存知のように日本国憲法では、天皇は国民の象徴とされています。四柱推命学では、日を我とし、時を子孫や経済としますが、卦氣関係は、日から時に剋出しているため、国内においては、国の将来の為、少子化対策、学校教育に投資し、国外に対しては、母の国として東南アジアはじめ途上国への経済援助、技術援助を成すべきことを教示していると感じます。それにより、日本国も催財できる、即ち損して得を取るべきことを教示してくれているのではないでしょうか。
平成時代、国民に寄り添われた今上天皇皇后両陛下に心から感謝し、新天皇の即位を心から祝い、新天皇皇后両陛下のご公務が実りある新時代となることを祈願しましょう。
※1 剣璽(じ)等承継の儀
三種の神器のうち剣と璽(じ、まがたま)、天皇が公務に使う印章の御璽、国の印の国璽を引き継ぐ儀式
※2 朝見(ちょうけん)
儀式として、天皇・皇后・太皇太后・皇太后に拝謁すること。風水における好風水地の要件のひとつとして、朝山(ちょうざん)の存在があるが、朝とは天子にお会いすることを意味し、龍穴の前方にある山々が、列をなして天子に遭いに来ているように見える山々を朝山と言う。
追伸
おかげさまで、ウメサンが塾頭を務める立命塾も、第13期を迎えます。第13期は、 4/20開講の実践的風水学講座から始まります。
今期は、陽宅三元風水学(通称は玄空飛星派風水)にしぼり、じっくりと学ぶことができます。一口に玄空飛星派風水と言っても、同じ飛星図を土台としながら、さらに学派が分かれ、その解釈や風水対策は様々です。今回の講座では、他学派の解釈や技法にも触れながら、ウメサンがなぜ三元玄空風水に至ったか、三元玄空風水の真髄を力説致します。もちろん、今回のブログで取り上げた玄空大卦擇日法につても詳しく学べます。
関心ある方は下記にアクセスいただき、ご受講をご一考いただけますと幸いです。
第13期立命塾実践的風水学講座
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