四柱推命学・算命学 風水探偵

登戸通り魔殺傷事件を風水学と命理学で考察Ⅰ

 令和元年を迎え、ちょうど一ヶ月が過ぎ、今日から六月、梅雨入りが近づいていますね。
 さて、令和に入って2回目の投稿は、5月28日8時前に発生した「登戸通り魔殺傷事件」について、風水学と命理学の観点から考察させていただきます。テレビやインターネットを通して事件の内容はご存知と思いますので、詳細は省きますが、大人の男性1名と小学六年生の女の子1名が凶刃により亡くなり、他18名の方が傷を負うと言う、凄惨な無差別殺傷事件でした。近くに住む51歳の岩崎隆一容疑者による白昼堂々の犯行でしたが、未来ある純真無垢な小学生を巻き込んだあまりにも悲惨な事件ゆえ、記事で取り上げていいものかと躊躇もしましたが、マスコミとは異なった視点から事件の遠因を探ることで、少しでもこうした残忍な事件発生の予防に繋がればと思い、犠牲なられたお二人のご冥福を祈りつつ、投稿させていただきます。
 先ずは風水学の観点から考察します。
 早速「岩崎隆一 自宅」でネット検索してみると、多くの情報がネット上に掲載されていました。ものの数分で、住所、生年月日、家族構成、居宅画像など、知ることができました。情報元は、テレビ局や週刊誌ゆえ、かなり信頼できる情報と思います。今や知りたいありとあらゆる情報が、ネット上にすばやく載る時代、誰でもネット上に感嘆にすばやく画像や動画まで投稿できる、「人類総カメラマン総記者時代」なんだと実感します。もちろん中にはフェイクニュースもあるので、そこは注意をしないといけませんね。
 得ることのできた岩崎容疑者の情報は下記のとおりです。
 生年月日 昭和42年12月28日生まれ
 住所 川崎市麻生区多摩美1丁目 (実際は、番地と番号までわかりましたが省略します。)
 新築入居年 1962年
 下画像はGoogle Mapより転載した岩崎容疑者の住んでいた家で、道路の左側にある二階建ての白い外壁の家がそうです。

容疑者宅画像

 電信柱に隠れて見ずらいですが、玄関ポーチ部分が欠けとなっており、その上に二階が半分乗っているという、見た目にとても不安定さを感じざるを得ない構造になっており、容疑者はその不安定さを感じる二階に住んでいたようです。なお、玄関向きは道路と平行に向いています。
 下画像はGoogle Mapの衛星画像に二十四山方位などを加工したもので、太極部分が容疑者宅です。

容疑者宅周辺風水方位衛星画像

 玄関向きはかなり東南に近い東向き、二十四山では乙向きですが、画像に記載した坐向線でわかるとおり、東南と東(二十四山では辰と乙)の境界線にかなり近く、もし境界線上に乗っていると大空亡と称され、何事も無に帰す大凶となります。しかしこの地域の平均磁場どおりなら、かろうじて乙向き(坐は辛)で、辛山乙向の家宅として、考察を続けます。(とは言え、大空亡ではないとしても、境界線に近い場合は陰陽差錯※と称され、宅運は不安定です。見た目にも二階が半分だけ乗っかっている形状で、かつ陰陽差錯となると、家運の不安定さは否めません。)
 1962年新築入居なので、三元九運は第5運(1944年~1963年)です。第5運の辛山乙向における玄空宅運盤(飛星図、飛星チャート)は、
 下図のとおりです。各方位は三段になっており、
上段 年九星 月九星
中段 坐星(山星) 向星(水星)
下段     運星
 となっています。

容疑者宅宅運盤

 残念ながら間取り図はさすがにわかりませんでしたが、居宅画像と方位図入り衛星画像から、居宅形状と方位の関係は、下図のようになります。黒線は一階の輪郭で、赤点線は二階の輪郭です。

容疑者宅風水鑑定図

 玄関は太極から見て東方位の欠けとなっており、東方位の後天八卦「震」の象意である、長男運にダメージを与えています。岩崎容疑者の両親は、幼少時代に離婚しており、その後なぜか伯父(父親の兄)の養子となって伯父家族とこの家に同居しています。伯父には二人の娘さんがいますが、男の子はおらず、養子の容疑者が長男になります。
 欠けの玄関ゆえ、玄関に進入する向星は5(五黄)ではなく、7(七赤)となります。
 容疑者の部屋は二階と目されており、95の部屋で凶です。
 今年は東方位に六白が回座しており、玄関にはこの一年間、6(六白)も進入します。玄空飛星派風水では6は小吉とされ、決して凶ではありませんが、組み合わさる九星次第では凶意を持ち、同じ五行で金性の7と交合すると、『交剣殺』と称し、まるで刃物と刃物がぶつかり合うような煞氣と化して凶です。
 下記は事件のあった年月日時の玄空大卦日課式ですが、

事件発生時日課式

 で、年月日時すべて八白中宮となり、長男を表す東方位には年月日時とも6(六白)が重なり、交剣殺の殺気はかなり強烈だったと思われます。
 そして岩崎容疑者は昭和42年生まれゆえ、本命卦は乾で、九星では六白となり、彼への交剣殺の影響は計り知れなく甚大だったと思われます。
 さらに容疑者の二階の部屋は95の部屋で、災厄を招きやすい凶意を持ち、これだけでも凶ですが、もし階段あがって部屋の出入り口が小太極(部屋の中心)から見て西南方位にあるなら、今年は年五黄が西南に回座しており、さらに月日時も西南に五黄が重なる為、狂暴性を高めてしまいます。
 
 以上、巒頭(らんとう、目に見える周囲環境や形状の影響)上も不安定、理氣(時間空間により変化する氣)上も凶意が重なっており、今回の蛮行の遠因になっていると思われます。

 次回は考察Ⅱとして、命理学の観点から生年月日より考察を加えたいと思います。

※陰陽差錯(いんようささく)
  八方位の境界線、二十四山方位の境界線に限りなく近い(一般的には境界線より左右3度以内)坐向の居宅を、陰陽差錯と呼び、屋内の氣の分布図である宅運盤を作成はできても、かなり不安定要素が内在するとされる。
  なお、容疑者宅の周りの居宅も道路に平行にほぼ建てられており、他のお宅も同じく陰陽差錯の可能性が高く、同じように宅運は不安定なのかと疑問に思われる方も多いと思いますが、磁場は1mも移動すると異なることがほとんどで、場所により磁北も異なります。取り分け、電信柱が乱立し、地下に帯磁する上下水道管が走り、鉄筋鉄骨構造の建物が増えた都会ではなおさらで、道路に平行に建てられているからといって、すべて同じ磁北にはならず、数度から極端には十数度以上異なることもあります。
 

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