易学講座 開運法 易占

~下半期における日経平均株価の推移に対する断易での予想~

暑さが一段落する処暑を過ぎ、節気どおりに関東では猛暑から開放され、夜ともなれば鈴虫やコオロギの虫の音が、早朝窓を開けると涼風が、心地良く感じられる時節となりました。気が付けばだいぶ空も高くなってきて、初秋の装いとなってきましたね。
さて今月も残り今日を含めて3日間となりましたが、今月最後の記事は、以前コメントでご質問をいただいた株価の予想について、投稿させていただきます。
演習も兼ねて、第七期立命塾に入塾中のN氏に占断していただいたので、下記に転載し、拙者の補足説明をさせていただきました。

14 断易(by N氏)

補足説明)
綜合的に見て、N氏の断じた内容で良いと思います。
用神である妻財爻が2つありますが、外卦の動爻である上爻を中心に断じるということで良いでしょう。
動爻である上爻「卯」は「未」に化しており、入墓で凶、株価は下落するのではと、ここだけ見るとそう思えますが、外卦の四爻と上爻が動いており、四爻の化爻「亥」と、本卦の上爻「卯」と、本卦の四爻「未」が亥-卯-未の三合木局を形成し、木性、特に「卯」の妻財がとても強いことを暗示しているとみるべきことを補足します。
四爻「未」は父母爻ゆえ、不動産、自動車、衣服、通信関係などが平均株価を押し上げるのではないでしょうか。
なお、卯は空亡ではありますが、当塾では、故易八大先生の「空亡は動爻の場合は不適合」という直裁と同じ立場です。
原神、忌神とも伏神しており、どちらも飛神から剋を受けている、すなわち絶となっており、用神への関わりはないと断じられていますが、これも易先生の「伏神は首卦からの誘因ゆえ休囚とみるべきで、飛神との関係や提抜(※)というのはない。」という直裁に賛同し、敢えて論じる必要はないでしょう。
論じるとすれば、初爻「未」に伏している子孫爻「子」の原神が、日辰「子」と値している点です。
「提抜の法則は、応期においてのみ成立し、値年月日に旺相する。」と易先生は直裁されていますが、日辰と値しているということは、原神は伏していると言えどもすでに旺相しており、用神の根となり得るということです。
よって動爻「卯」の妻財はかなり旺じており、年内の株価は、もちろん変動があるが、10,000円を下回るように大きく下落することはなく、13,000円代で比較的安定すると断じて良いと思います。
もうひとつの妻財爻である内卦三爻(靜爻)の「卯」をどう見るかですが、内卦は内実を意味しますので、株価の数字ほど日本の国内における経済の内情は、不動産や建設関係、自動車産業などの一部の活況はあっても、全体的には大きく動かないことを意味していると思われます。

以上N氏の占断を中心に補足を加筆させていただきましたが、N氏には、さらに実践を重ねつつ、効験していれば自信とし、はずれていても、どこが問題であったか、間違いであったか、分析することで、占斬力を高めていってほしいと願います。かくいう拙者も、立命塾門人との交流を深め、共に占断力を高めていきたいと思います。

※提抜・・・伏神は飛神の陰に隠れて堂々と表に出られず、出られない何か原因があることを示すが、日辰に臨んでいたり(日辰と同じ支であったり)、飛神が月建や日辰と冲であるなどの一定の条件下にある場合、表に出ることができるとし、これを提抜と呼んでいる。易者によりその解釈は異なっているが、当塾は故易八大先生と同じ立場をとっている。

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